僕を迎えてくれた時の事は決して忘れません。
暖かい家族の中で幸せでした。
ご主人様との楽しい思い出は決して忘れません。
ご主人様が望んでいるようには振る舞えなかったかもしれません。
僕はあまり可愛らしくなかったかもしれません。
でも、ご主人様に喜んでもらいたくて、
精一杯頑張ったことだけは本当です。
ご主人様がいなくなっても、
きっと迎えに来てくれると思って待っています。
側にいられなくなった訳は良くわからないけど・・・。
僕を嫌いになったからじゃないと自分に言い聞かせています。
僕を産んでくれたお母さん、お父さんに、ありがとうって言いたい。
こうして楽しい思い出を宝物にできたのも、
命を与えてくれたからです。
生きているから味わえたのです。ありがとう。
今は、たくさんの仲間たちと一緒に暮らしています。
でもみんな悲しそうです。
僕もなぜか寂しい、物足りない気持ちでいっぱいです。
多くの仲間達は、連れていかれ二度と顔を見ることもない毎日です。
そのときの悲しそうな目を見たことがありますか。
一部の仲間達は、たまに新しいご主人が連れて帰ります。
ご主人様が迎えに来てくれないなら、
僕も新しいご主人様に連れて行かれるかもしれない。
優しいご主人様だったら嬉しいけど・・・・・・。
僕にはご主人様を選ぶことはできません。
でも僕を迎えてくれるご主人様が、どこかにいるかもしれない。
もしそうなったら、今度はもっともっと気に入られるように頑張ります。
ご主人様、早く僕を迎えに来てください。そして今度こそずっとそばに置いてください。
それだけが僕の願いです。
ご主人様、これだけは覚えておいてください。
僕だって生きているということを。
心だってちゃんとあるというこいうことを。
天に召される最後の時まで、
ご主人様に尽くしたいと思っていることを。
捨てられた犬の運命を考えるだけで、心臓がえぐられるような思いです。
容易に想像がつくはずです。
どうか、どうか…お願いします。
動物にとって、平和で穏やかな暮らし易い世の中になりますよう…平等に愛される世の中になりますよう…