遥かなるデイルーム | 特定疾患系女子[再生不良性貧血]

特定疾患系女子[再生不良性貧血]

2011年末、突然再生不良性貧血であることがわかり、緊急入院。
特定疾患系女子となった27歳。
2012年1月にATG、現在自宅療養で絶賛経過観察中。
病気になって、無職になった!
夏までの社会復帰が目標。

【きょうやったこと】
なし

週末だし、
「ただ病院に住んでいる人」
継続中。

わたしが入院生活を送る血液免疫科のフロアは、ふたつに分かれている。

血液免疫科自体が、他とはすこし隔離された環境にあるのだが、
その中でも骨髄移植をする人や、好中球が低い人が入る、
セミクリーンのフロアがある。
ここにあるのは、大部屋のセミクリーンルームや、個室の完全クリーンルーム。
わたしが居るのは、大部屋のセミクリーンだ。

セミクリーンのフロアと普通のフロアは、
「面会謝絶」と掲げられたドアで仕切られている。
わたしは、セミクリーンのフロアは自由に動き回れるが、
このドアの向こうに行くことができない。

入院以来、かれこれ1ヶ月以上、セミクリーンなフロアだけで生活している。
かるーく、軟禁状態だ。
転院前は部屋から出ることすらできなかったことを考えれば、
格段に快適なのだが…

だから、わたしの目下の目標は、
「ドアの向こうに行く」。

だって、噂によるとこの物々しいドアの向こうには
「デイルーム」と呼ばれる場所があり、そこには漫画や小説が置いてあるという。
景色も綺麗で、面会のときなんかに使うには最適な場所らしい。

セミクリーンのフロアには、そんなものはない。
あるのは、30mほどの廊下1本と部屋とお風呂。

「デイルーム?なにそれ?都市伝説?」

くらいの状態である。
そこに行くのが、わたしの目標なのだ。

で、きょう、主治医からうれしい言葉。
「あと一週間くらいで、ここ(セミクリーンのフロア)出よっか。」


おおお
こんなに突然に!
まだ好中球少ないけど!
1週間でなんとかなりますかね!?

主治医には、素知らぬ顔でそうですか、と答えるも、内心は祭りである。
わっしょいわっしょい。

さあ、1週間でどれだけデイルームに近づけるのか、
造血おどりの新バージョンでも考えようかな。