第4話 だいぶ慣れました。
悪神の復活 フォール
「黙れ フォール」
口から出たのは全く別の言葉だった。
でも玄はそれを後悔しなかった。
自分でも分からない怒りがこみ上げていたからだ。
「言ってくれるじゃないか」
フォールの目がつり上がった。
「馬鹿な神様の子もまた馬鹿とはな!!」
「馬鹿はお前じゃないのか? フォール」
玄は何かに取り付かれたかのようにしゃべった。
「そういうことか 子に口を借りていたんだな。やけに度胸があると思えばなっ」
「この世でそんな口を叩けるのも今のうちだがな」
フォールの手に紫色の炎が燃えている。
「じゃあな」
紫の炎が糸のように玄の方へのびた。
そして炎が体を包んでいく。
その時、広場一体がドームのように広がる光に包まれた。
そして光のドームは風船ガムのようにはちきれて、強い風が吹いた。
広場の動物たちは体が飛ばされないようにするのに必死だった。
そして風がやみ、始めに玄を見たのはケイだった。
ケイはそのまま玄にかけよった。
ケイの後ろには、玄と親しい5、6頭の動物が玄の方へ走って来ていた。
玄は気を失っていた。
聖が
「玄をわしの家へ運んでくれ」
と言った。
ぐったりとしている玄をケイが背中に乗せ、
「だいじょうぶ?」
と声をかけながら黒く大きな聖の家へ運んでいった。
