平野の急成長を支えたのは中国スーパーリーグへの参戦だ。内モンゴル自治区のオルドス1980に加入した平野は目立った戦績こそ残せなかったものの、経験を積んで才能を開花させた。平野は継続参戦を希望しているが、日本メディアが伝えた記事の中で、日本スポーツ業界関係者は「日本が中国に迫る実力を身につけつつあるなか、中国が日本人選手の参加を禁止する可能性が高い」と指摘したという。
このコメントが中国に伝えられ、ネットユーザーからは「日本は考えすぎ。来たければ来ればいい」「中国はライバルを熱望している。そうじゃないとこの競技は終わってしまう」「禁止する必要はないよね。中国一強じゃなくなったとしても、卓球は中国人の誇りだよ」「ハイレベルのリーグでプレーすれば成長するだろう。サッカー中国代表をプレミアリーグに放り込んだら、強くなってW杯で優勝できるかな」「中国人はそんなにみみっちくない」といった反論が寄せられている。(翻訳・編集/増田聡太郎)
この記事を読んで笑っちゃう。もともと中国には卓球はなかった。
中国の卓球は、世界チャンピオンだった日本の荻村伊智朗選手(後に世界卓球連盟会長を務めた)が、周恩来首相の要請に応えて、中国に足繁く通い、熱心に指導したお陰なんです。
写真は荻村伊智朗
半世紀前、中国は「国民総貧乏」で、食べるのにいっぱい。スポーツどころではなかった。運動の道具はほとんど何もない状況だった。だから、周恩来首相は、簡単に国民が遊べるスポーツとして、場所を取らない卓球を選んだ。
今から30年前、中国に行った。屋外の公園にコンクリートで作った卓球台があった。荻村伊智朗の努力の結晶であることは言を待たない。
今日の中国卓球の発展は、日本のおかげなんです。日本人の荻村伊智朗のお陰なんです。卓球は日本の国技だったのです。
中国人は、中国がひとりで卓球で世界一になったと思い込んでる。日本のお陰だとは夢にも思わない。だから笑えるんです。
歴史を正しく認識してほしいものですな。
参考
荻村伊智朗の主な戦績