ウチには、いつか読む本がたくさんある。

本屋さんに行った時につい何冊かまとめて買って、その中で読まないで置いたままになっているのがあったり、
ちょっと読んで、気分じゃなくて読み止めてしまったものがあったりするから。
(何度読んでも止まってしまう本もある。)


そして今日読んだのがこちら。
貫井徳郎さんの「私に似た人」

貫井さんは「慟哭(どうこく)」を読んでから好きになった作家さん。
この慟哭は、本当に大衝撃を受ける作品で。

今作も『慟哭』みたいに、
やられた!感満載の感覚!!!
そうだったのかぁ〜、と、うまーく騙されてビックリさせられました。






小規模のテロが頻発する日本が舞台の話。
決して無関係ではない内容で、
とても私の日常であり、
それが本当に恐ろしいなと思いました。


それぞれの犯人は社会に対しての抵抗を大義としてテロを起こしている。



見ないふり、自分には関係ないふり。
冷淡な国になってしまった原因。
社会のせい、政治のせい、私たち全員のせい?
正義感とは?


それぞれが関係ないようであり、
実は影響し合っている。

私たちは希薄にも濃密に繋がっているのだ。