万能でない片刃の和包丁がステキ | フライパン工房の日記「鉄フライパン」

フライパン工房の日記「鉄フライパン」

フライパンはお料理を作る道具ですが、本当はもっと得意なものがあります。それは「美味しいねの笑顔」なんです。どうぞ夫婦で、子供とたまにでも一緒にキッチンに立ってみてください。意外に話しが進んで楽しいもんです。

万能って言葉があります。

 

多くの方は、万能と聞けば、万能包丁がまず頭に浮かぶのではと思います。

 

「一本あれば何でも出来るよ」ってのが、万能の良い所です。なので、お魚も下ろせるし、お肉も切れるし、野菜だって切れます。便利です。

 

それとは別に、片刃の薄刃って言う包丁があります。これ和包丁です。

 

片刃なので、大根とかを切ると真っ直ぐに切れません。理由は単純です。片刃なので、斜めに、斜めに、刃が切り込んでいくからです。

 

なので、ここでは使いにくいんです。でも、全てがそうかと言えば、野菜の皮むきとかには、滅法使いやすいんです。

 

刃が片刃なので、奥に入り込まない、つまりは皮を這うように包丁が流れるからです。

これ、私の勝手な感想で恐縮しますが、「あれ?俺、腕前上がった?」って思えるほどです。ホントです。

 

でも実際には上がっていないので、これは単に道具に支えられている状態ですが、使っている私が気持ち良いと思っているので、自分なりに良い解釈を勝手にしています。

 

そうそう、付け加えて言うなら、この包丁のお陰て里芋が好きになりました。

 

里芋って、皮がヌルヌルして剥きにくいから、お料理の登場も減ったりします。

でも、この片刃のお陰で、里芋が身近になった、って感じです。

 

 

里芋ですが、食べる回数が増えてくると、調理も色々バージョンは増えて、炊き込みとか、けんちん汁やトン汁、田楽、甘辛煮、お煮しめ、イカと煮る、その他フライパンで炒めても意外にホクホクして美味しかったりします。いや、美味しかったです。

 

 

万能って、聞こえもいいですが、その陰に隠れてしまう「何か」も知ると、それは、そこを見た人にしかわからない様な事もあるので、これが逆に面白かったりします。

ですので、我が家では、こんなのも子供に伝えたいと思っています。

 

鉄フライパンも同じではと思っています。

 

 

鉄フライパンをあなた用にお仕立てしています。「あじねフライパン」ホームページはこちらに

 

昨日は台風の通過に伴い、学校が休みになりましたが、朝起きてみると良い天気、って事で、昼は仕事場に来て、子供が焼きおにを焼いてくれました。多分、日本一大げさな焼きおにぎりになったと思います。いや、なっていました(笑)。