まったく気付かなかった~(笑)
2016年年末に、これはちょっとうれしい自分へのささやかなご褒美でした♪

 

暮れのとある日の献立。

私たち夫婦の営む和食店あじなおの「店主おまかせ」3,000円コースの6品のうち3品の主原材料、白皮砂糖南瓜・里芋・もち米が私たち夫婦の自家栽培作物だった!
“だった”と書いたのはパソコンに打ち込んだ時は気付かなかったからです(汗)
何気なく印刷された献立に目をやって、あらら。。と気づいた(笑)

 

わたしたちは自分たちで作った作物を店で出すために田んぼや畑をしているわけではありません。
わたしたちは健康志向という理由で、無農薬野菜をはじめとするこだわり食材を使っているわけではありません。
(何故か?というのは今度書きますね)

 

考え方・生き方に共感した川口由一著「妙なる畑に立ちて」そして桜沢如一の著書から感じたことを、自分たちなりに解釈して、消化し、醸しながら、自分たち自身が実践していたら、こうなったのです。

 

種を蒔き(起)育ち(承)子孫を残し(転)枯れる~次世代に変わる~(結)
種をつなぎ、育て、またつなぐ。
自然に触れ、作物に話しかけながら一緒に時を過ごす。
その命をいただいて、作物と一体となり暮らす。
それがお客様へのシェアへとつながった。

「しよう」と思ってしたのではなく、結果「なっていた」。


農作業は、
職人である私からすれば、探求の道とも言えるけれど、
飲食店経営者である私からすれば、ただの遊びとも言えます。

しかし、
仕事と遊びのどちらが大事なんて考えていないし、そもそもあまり区別しない。

ひっくるめて人生だし、どっちも大切にするべきだと強く思う。

どちらかを犠牲にするという考え方は避けて、調和の道を選ぶべき。

だってそうしないと自分がかわいそうじゃんね。
生きることに必死になることに必死なんですね(笑)


生き様が、献立の内容を少しだけ深くしてくれた。
自分から愛が少しだけ溢れた。

そしてそれがお客様に届いた時、
それはそれはとてもとても嬉しい気持ちなんです♪
(しかもみんな出汁料理~)

 

つながった種は、来年また育つ。
同じように育って、できればまた溢れて欲しい出汁~♪

 

ありがとう。