「被せ綿」

9月9日は縁起の良いの数字(奇数)の最大数字「9」が重なる「重陽」

「重陽の節句」
平安時代に宮中へ伝わり
「菊の節句」とも言われます

菊の香りを移した菊酒が飲まれ
「被せ綿きせわた
菊の花に綿を被せて、夜露と菊の香りを含んだ綿で身体を撫でて、無病息災、不老長寿を願う風習

紫式部は、中宮彰子の母(倫子)から被せ綿をいただいて

「菊の露 わかゆばかりに 袖ふれて 花のあるじに 千代はゆづらむ」

(この菊の露に私ごときは、ほんの少し若返る程度に袖をふれるだけにとどめて、この露がもたらす千年もの歳は、花の持主であるあなた様にお譲りいたします)

と和歌を詠み
紫式部日記に書いてます📖🖌
 
「菊の茶会」黄色い花お茶
 
掛物は「風露新香」
風露新たに香る隠逸の花
(隠逸花は菊の別名)

 

豊臣秀吉が関白就任のお礼に正親町(おおぎまち)天皇に茶を献じるため

千利休は秀吉の後見役を務めお茶

利休に「居士号」が与えられました

そのお祝いに

大徳寺 参禅の師、古溪宗陳(こけいそうちん)が利休に贈った言葉プレゼント

 

菊の花の芳しい香りを風が運んで来るように

あなたの素晴らしい噂が聞こえ届いていますよ…お茶


吉野棚 天板に菊棗 地板に花三島水指


濃茶お茶
 

菊の器にお菓子は「紅菊」


薄茶お茶
 

お菓子は「花元町」、菊の干菓子
 
 
菊の花にのせた、水を含ませた綿で、体を撫でる真似を致しました
平安時代の女性たちも若返りを願ったのかしら?などと話は広がりました…お茶ニコニコ

台風が過ぎ、茶室、茶庭の景色も秋の気配が色濃くなってきました…もみじ
 

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