今まで、ショパンの曲を弾く時は基本的にパデレフスキ版を使ってたんだけど(ペータースは論外だし、ヘンレ版のショパンの楽譜も好きじゃないので)、現在も刊行の途にある「作曲者の意思に忠実」というフレコミのナショナル・エディションは、今まで慣れ親しんだ楽譜とは、音とかフレーズとか、果ては曲順まで違うんだから、頭の中がプチ・パニックになる事も![]()
今回のリサイタルでは、ショパンのマズルカと葬送ソナタを取り上げる事にしたけど、楽譜はこのポーランド・ナショナルエディションってのを使ってる。例えば、作品33のマズルカは、従来の楽譜は、「嬰ト短調、ニ長調、ハ長調、ロ短調」ってなってるんだけど、ナショナル・エディションは「嬰ト短調、ハ長調、ニ長調、ロ短調」って事で、2曲目と3曲目が入れ替わってる。 ショパン社から出版されてる下田幸二氏の「ショパン全曲解説」って本を見ると、作品33のマズルカの項にこうある。
『作品33の4曲は、自筆譜では嬰ト短調、ハ長調、ニ長調、ロ短調の順(初版も一部を除いてこの順番で出版)になっているが、それに誰かの書き込みで順番の変更があり、それによって現在の嬰ト短調、ハ長調、ニ長調、ロ短調の順番での出版が一般化した。この変更がショパンの意思であったかは不明だが、前後のつながりを考えれば、妥当と言える。』
うーん、これってどうなんだろ。 「ショパンの意思であったかは不明」でも、前後のつながりが良ければ勝手に変えちゃっても「妥当」なの
って思っちゃうんだけど。 音も、フレーズも、「こっちの方が自然に聴こえるから」って風に後世の人が書き換えても、『妥当』になっちゃうの?
・・・次回に続く![]()