CDはネット買い、楽譜も通販・・・ってしてると、確かに便利では有るんだけど、『お店で偶然目に飛び込んできたディスク、ジャケットが気になって何となく買ってみたら激ヒットだったんだよラブラブ』って事もなくなっちゃうわけで、たまにはリアルに出歩いて、商品を手にとってみるのも面白い。

 
昨日は「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」の楽譜を買いに行ったんだけど、ついでにピアノのコーナーも物色。 そしたら、全音 から出版された、『ラヴェル・ピアノ作品全集(全3巻)』の楽譜が目に飛び込んできたんだけど、パラパラめくってみたら、素晴らしいビックリマーク


このところ、日本の出版社から続々とラヴェルの楽譜が出版されてるけど、その楽譜の中では、森安芳樹先生の校訂された春秋社 版がお気に入りで、生徒がラヴェルの作品を勉強する時にも勧めてるんだけど、昨日「発見」した全音 のラヴェル全集もこれまた大変に素晴らしい。全音 からは、2002年に演奏頻度が比較的高い作品を集めた「選集」が出版されてたけど、この「全集」は、その「選集」に含まれていなかった作品も追加して、新たに編まれたもの。
 
ラヴェル全集
 

僕の学生時代は、「ラヴェルと言えばデュラン版」って感じだったんだけど(って言うよりも、他に無かった)、これは大変にミスの多い楽譜で、例えば、「夜のギャスパール」を勉強しようとすると、譜読みの前には、先生や先輩からの「印刷ミスのチェック楽譜」とデュラン版を見比べて、朱ペンでチェックする事から始めなくっちゃいけなかった。


春秋社 版は、そうした「出版時の印刷ミス」が徹底的にチェックされてて、この楽譜の登場によって、ラヴェルの曲は格段に取り組み易くなった。春秋社 版には、寺西基之先生の解説が付されてるんだけど、全音 版の解説は三善晃先生と石島正博先生。寺西先生の解説に不足が有るわけじゃないんだけど、三善先生と石島先生による解説(というか、楽曲分析)は本当に面白いしし素晴らしいビックリマーク 譜例も豊富で、判り易くって、ある程度までピアノを習った人とか、専門的な興味が有る人には、本当に面白楽譜だと思うので、オススメですニコニコ ただし、楽譜そのものに関しては、運指や譜割りを含めて春秋社 版に軍配。個人的な意見だけどね。

それにしても、最近の日本の出版社ってホント頑張ってるビックリマーク 嬉しいビックリマーク(輸入版より安いしねにひひ