認知症の人は、最近起こった事は覚えられなくなっても、小学生時代に習った校歌を覚えてたり・・・って事が有るみたいだけど、「子供の時の記憶って強烈に残る」ってのは本当みたいで、リサイタルの為に新しく譜読みをした曲はポカスカ忘れていくのに、小さい頃にならった曲って、暫く弾いてなくても、しっかり覚えてたりして、嬉しいと思う反面、忘れたい事も有ったりして、ちょっと複雑。
数日前の日記
に書いた通り、先日何人か続けてモーツァルトのソナタを教えてた時には、いつものように生徒の隣でピアノを弾きながらレッスンを進めてたんだけど、昔自分が習った曲って、「とても良い」と思われる或る版の楽譜を譜面台に置いて楽譜を置いてるにも関わらず、うっかり「昔習った当時の楽譜に書いてあった音」が舞い降りちゃう事が有って、困る。
専門的なレッスンを受けた経験の無い人には意外に思われる事も有るんだけど、同じ曲でも楽譜(版)によって内容が全然違ってたりする。 楽譜には大きく分けて、作曲者が書いた事が尊重されて、基本的には直筆譜に指使いが書き加えられただけの「原典版」と、それにスラーや解釈を書き加えてられている「校訂版」が有る。 校訂版には、原典版を見るだけだと判らない事が丁寧に解釈されて、「ほうほう・・・」と思うものが有る反面、勝手に手が加えられていたり、スラーの位置が変えられていたり、『え?』って思うものも有るし、原典版も多種多様で、実際に見てみると、『これは原典版とは言わねーだろ?』って楽譜も少なくない。 今回整理をしながら数えてたら、棚の中にはバッハのインヴェンションだけで14種類の楽譜が入ってたんだけど、それは自分が弾く時に14種類の楽譜を使う・・・って事じゃあない。 生徒には、『(完全に「趣味」として習うにしても)折角なら良い楽譜でレッスンを受けて欲しい』って思ってるんだけど、だからと言って、ただ『良い楽譜買ってきてね』って言っても何の事だか判らないと思うから、一応一通り目を通して、楽譜の善し悪しとか、校訂者の「癖」とか、把握して、『じゃあ、●●版買ってきてね』って言うようにしてるし、それもレッスンの一部だと思ってる。 先日、他の先生からお願いされて、小学生の子にバッハのシンフォニアを教えたんだけど、その時彼女が使ってたのはヘンレ版。 これは、最もポピュラーな原典版だし、「悪い楽譜」って事は全くないんだけど、小学校低学年の子が原典版だけ読んだってイミフメイだと思う。
そんなわけで、楽譜とかCDって、どんどん増えてっちゃうんだけど、収納スペースには限界があるわけで、高校生の頃の楽譜棚とかCDラックって、可愛いモンだったけど、今はすっかり「占領されて」るって感じ。 しかも、占領は現在も着実に「進行中」。
今日は午前中に入ってたレッスンが無くなったので、昨日のレッスンが終わった後から午前中までかけて、ここ数年来の宿題になってた『レッスン室のお片付け』。 普段、レッスンの前には「表面的には」掃除をしてるんだけど、今回は「根本的な」整理整頓。 自室に置いてある室内楽やオーケストラのスコア(総譜)までは回らなかったけど、取り敢えずレッスン室だけはスッキリ! これで気分良く練習出来る・・・と良いなあ。
今日も読んでくれてどうもありがとう♪
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