先日、某市でリサイタルをした時の事。アンコールにラフマニノフの『前奏曲 Op.23-5』、チャイコフスキーの『ロマンス』、そしてショパンの『英雄ポロネーズ』を弾いて演奏会を終えたんだけど、演奏会終了後に声をかけて下さったお客さんの中で、こんな事を仰った方がいらした。


≫ 手が大きくて羨ましいです・・・
≫ ワタシは手が小さいので弾きたいのに「弾けない曲が多くて


「ん?」 知ってる人は知ってるけど、僕の手は全然大きくない・・・ってより、小さい。オクターヴはギリギリで、『C(ド)⇔D(レ)』は無理。黒鍵を使って『Cis(ド♯)⇔Dis(レ♯)』なら何とかセーフって感じだ。


だから、多分ピアノ弾きとしてはギリギリOKだと思ってるけど、先生によっては、「ギリギリ駄目かもね」って判断する人も居るかも知れない。 実際、「その大きさじゃあピアノは無理なんじゃないの?」って言われた事も有ったしね(小学校中学校じゃなくて、大学生になってから)

そんな自分の判断基準はこうだ⇒ ハノンピアノ教本の中の「39番(スケール)」を弾いて、最後の和音が掴めればOK。実際、僕くらいの手の大きさでチャイコフスキーのピアノ協奏曲だって弾くし、ラフマニノフの協奏曲だって弾いてるし、上に書いたように、左手にオクターヴの連打が有るショパンの英雄ポロネーズだって弾いてる。大丈夫ビックリマーク


大して真剣に向き合う事もせずに、「手が小さい人にロシアモノは向かない」って決めつけてる人が居るけど、それは無いと思う。ロシアモノに向かないという事が有るとすれば、寧ろ、手の大きさよりも「感性的な問題」が有るように思うんだけど、どうだろ?


「手の大きさを理由に」弾けないって思うのは、シューマンの『トッカータ』や、ブラームスの作品の一部、またはスクリャービンの練習曲(Op.65-1)みたいな曲。


弾かないで、『手が小さいから無理なんです』なんて勿体無いよ、怖がらずに楽譜を開いてみてにひひ 最初に書いた、「手が小さいから・・・」って声を掛けてくれた女性の方だって、実際に大きさを比べたら僕の方が小さい手だったんだから(笑)。