友達の愚痴
今日(昨日か)久しぶりに友人のMTという男が遊びにやってきた。
夕方の6時くらいに来て、さっき(午前2時ごろ)に帰っていった。
カルドセプトを久しぶりにやって楽しかったのだが、本当に面白かったのは、彼の仕事の愚痴だった。
普通、仕事の愚痴というのは無職の私にとってはあまりおもしろくないものであるが、彼の愚痴はもはやエンターテイメントと言ってもいい。彼に失礼だとは思うが、あんなおもしろい愚痴他で聞いたことねえ。ゲラゲラ笑いながら話すのを、ゲラゲラ笑いながら聞いた。
彼はスーパーの生肉のチーフをやっているのだが、まあ、どこでもそうだろうけど、部下が使えなくて上司がバカなんだって。
「部下がつかえない」「上司がバカ」という種類の、ありきたりの愚痴であるにもかかわらず、そのレベルがすごい。
使えない部下の使えなさっぷりがすごい。
「ソーセージの数を数えられない」「温度計が読めない」「お皿の大きさがわからない」「マルチ商法」などなど、様々なおもしろいキャラクターがいーっぱい。
上司の話もすごかった。
彼のスーパー、彼が入る前に一回倒産したらしいんだけど、その倒産時代を乗り越えてきた人々が、今の上司になってるんだって。
その前時代、会社は宗教で動いていたらしい。
なんでも社員は「無限力」という力を授けられて、すさまじい量のサービス残業をやらされる上に、
給料から、その宗教への寄付金が天引きされていたのだそうだ。
でも、そのスーパーマーケットの会社、海外に支店をたくさん出してすべて失敗。倒産。
その時代を乗り越えてきた人が「あんだけサービス残業してたのに、なんで倒産したのかわからん」と言っていたそうだ。
そういう人達が上司なので、全然休めないんだって。無限力だせとか言われるから。
彼は毎朝6時に出勤して、午前1時くらいに帰るんだって。休みナシで。24時間営業のスーパーの精肉のチーフが一人だけだから。
そんな状態だから、客が憎くてしかたがないと言っていた。本気で客を殺そうと思ったりもしたらしい。
ハンバーグにすればばれないと思ったりしたんだって。
多分、そういう疲れもあったんだと思うが、彼は一昨日、機械に指を巻き込まれて、9針も縫う怪我をした。
「怪我したからさすがに休んだ」と彼は言っていた。そんな貴重な休みの日にうちに来るのはもったいないと思うのだが、それは言わないでおいた。
でも8時間近くうちで遊んでったんだから、まあ、楽しかったんだろうなあ。よかったよかった。
あと、自分だったら3日で辞めてるな、と思った。
あと、「辞めたほうがいい」と5回くらい言っておいた。「できないなら病院いったほうがいい」とも言っておいた。「俺と一緒に空き巣でもやらないか?」とも言った。
「死体をハンバーグに 25歳スーパー店員逮捕」などという見出しを新聞で見たくないからだ。