天津から大連に来て、感じたこと、コンビニの数が多い
ということ。
天津を開拓していた頃、まだコンビニという概念が
あいまいであったように感じる。
今でこそセブンイレブンがでてきてはいるが
天津はやはり、コンビニの小売市場としては
遅れていたように感じる。
また華潤万家の小規模スーパーや
津工超市にしても、ミニスーパーとコンビニを
掛け合わせたような形態で、いまいちコンビニ
としての役割ではなかったように思う。
で大連市場はというと
狭い大連市内にコンビニがあふれている。
大手3チェーンとして
快客327店舗
良友金伴92店舗
太陽系32店舗
である。
ちゃんしたコンビニチェーンとして運営しており
サービス、クオリティー、クリンネス
というQSCについては、まあ中国産というレベルで
上海のセブンイレブン、ローソンや、ファミマ
に劣りまくるのだが、それでも
この高度経済成長時代には十分すぎるほど
機能して、ちゃんとした市場を形成している。
先日この3チェーンのバイヤーに挨拶がてらに
お会いして、いろいろと話をさせてもらった。
私も、日本では大手コンビニに5年勤務していたので
コンビニという形態についてどう考えているかが
大変興味があった。
もともと日本のコンビニが発展した経緯については
流通の歴史が重要である。
戦後からはじまって、
百貨店⇒スーパーマーケット⇒コンビニエンスストア
⇒専門店⇒ネットショップなどなど
と、消費者の生活スタイルに合わせて変化してきた
歴史があるなかで、必然とは言わないが
ライフスタイルに合わせて、生まれてくるものであるが
中国の場合は、いっきにすべての形態が
同時に市場にひしめいている。
これが非常におもしろいのであるが。。
ただやはりコンビニというのは
便利店といわるように、
現代人の忙しいライフスタイルに合わせて
できるだけ時間を節約できるように
立地のいい場所に、24時間営業で
欲しいものを、欲しいときに、欲しい量だけという
コンセプトで発展してきたもの。
もちろん変化対応業として、いろんな商品開発を
行い、日本のこ小売市場をひぱってきたものである。
中国にいたっても、そのようなライフスタイルの層が
増えてきており、確実にニーズは増しているのだが
しかし日本のようにセブン1万店、ローソン8000店舗
ファミマ6000店舗のようにひしめきあって
日商50万円なんて市場は作り出せない。
まだまだ、日本型のハイレベルコンビニに食いつきまくっている
層は、まだまだ発展途上である。
もちろん北京や上海それなりに育ってきてるが
天津や大連においては、まだまだ遅れている。
それでも天津に比べて、大連は進んでいると思われるのだが。。
日本でコンビニで一番売れるカテゴリーの上位は
1位雑誌
2位飲料
3位中食
この3位の中食が中国のコンビニで一番遅れているところ。
中食とは。。。
内食。。。スーパーで野菜や肉や、魚を買って家で料理をして家で食べる。
外食。。。レストランなどで外で食べる
中食とは。。できあいの惣菜、弁当、サンドイッチ、パスタなど
すぐに食べれるもの。。。
この中食市場を掘り下げて、コンビニ事業は発展してきた。
(私もコンビニをやめて6年以上がたっているので、今はもっと
違った考えやコンセプトや振り返った歴史からの結論があるのかも
しれませんが。。。)
で、中国の国産のコンビ二は、このあたりが弱い。
最近はぽろぽろまずいパンとかおいているが、
この中食事業への思い切った投資というか、カテゴリーに
踏み込めずにいる。
このあたりは、日系のコンビ二は最初から全力投球であるので
おのずと、中国産系コンビニと、中国系コンビニの売り上げに差が出るのは
あたりまえであるが。。。
でも、中食が弱くても、それなりに採算をとれて成長できているのが
今の中国のコンビニ市場である。。
これも上海や北京などでは、突き動かされて中国産系もがんばっている
のだが、北京上海を除けば、皆無である。
つづく。。。。

