僕の名前は翔世！！
僕は日本人だけど、中国天津で生まれた。
僕は自分が何人だとは、まだわからない。
でもお父さんとお母さんは、いつもいう。
僕は日本人だと。
すっかり自分は天津人だと思っていた。
最近中国語にも違和感などない。
そして今日７月１９日僕は生まれて初めて
祖国の土を踏んだ。
そして生まれて初めて、天津の街を飛び出した。
生まれてはじめてといっても、まだ５ヶ月足らずだが。
１週間ほど前から、お父さんとお母さんはそわそわしていた。
そして僕に話しかける。
『翔くん、とうとう日本に帰るんだよ。翔君の祖国に帰るんだよ』
毎日毎日同じことを言っている。
僕はまだ日本語をわからないけど、なんとなくわかる。
お父さんも、お母さんも前の夜は、わくわくして眠れなかった
みたいで、僕も全然ねむれなくて、１２時、２時、４時とないて
ないて、落ち着かなかった。
朝になってもいつも、ネクタイを締めて会社に行く
お父さんが、ずっと家にいる。
なぜか、シッターのしゃおじえも、家に泊まっていた。
明日は何かあるなんてこと、僕がいくら生後５ヶ月でも
わかる。
そう、僕は今日日本に行くんだ。お父さんとお母さんが
生まれた国、そして僕の祖国である日本へ。
今日は僕は朝４時に目が覚めた。僕は壊れた目覚まし時計。
いつも、ランダムに泣き喚き、お父さんとお母さんをおこす。
今日は二人とも、もうおきようかといって、踏ん張っておきた。
なんでも飛行機の時間は１４時らしい。
でも６時半に家をでて、７時のバスで北京空港に向かう。
いくらなんでも、気合入れすぎ。早すぎだろうと思うが。
でもお父さんはいわくは、今はオリンピック前で渋滞や事故
何が起こるかわからないかららしい。
シッターのしゃおじえも気合入れて空港バスのバス停へ
見送りに来てくれた。
つづく。。。。
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