中国の裁判②の続きからで。。。
さてさて、午後2時半から裁判が開廷された。
最初は日本のドラマなんかで見るのと同じように、
まず互いの代理人の確認から入る。
その後、具体的の訴えの内容を読み上げる。
審議をするおじさんは、とても怖そうで、
ものすごく荒々しい。
メガネをずらしながら、資料を見ながら、話を進めていく。
もちろん中国での陳述であるので、少し難しいところもあるが、
ある程度、弁護士と内容を確認していたので、
今が何の話をしているかはわかるが、
訴えている内容が、売掛金の回収なので、 だんだん眠くなっている。
いついつに何をいくつ納品したとか、いつ請求書をまわして、
どのくらい払っていないのかなど、内容は退屈極まりない。
そういったことが、1時間半くらい続いた中で、やっと本題。
審議員のおじさんが、
結局どうなんだ、みたいな感じで熱くなってきた。
当たり前であるが、うちは一切悪くない。
相手側は詐欺みたいな契約をかわしてくる。
中国ではとくに地方のほうで多い商習慣の中で、
お金の支払いについて、経哨(金ヘン)月結(じんしゃおゆえじえ)
とよばれるものがある。
天津ではかなり少ないほうであるが、
おそらく河北省あたりの多くのローカルスーパーでは
残っているクソな習慣であるが、
商品を納品して、お金を支払いを計算する時に、
店舗にある在庫は支払わない。計算しない。翌月にまわす。
さらには、棚不足などもすべてメーカー側が暗黙でかぶる商習慣である。
また恐ろしい事に、その明細なども存在しない。
支払うお金の内訳で、いくらが在庫でいくらが売れて、
いくらが棚不足なのかという明細が無いのである。。。
日本人の私には意味がわからない習慣ではあるが、
最初に天津にきて、いろいろなローカルスーパーと
交渉した時に多かった習慣である。
今回の裁判は、契約時には契約書に記されていないに
突然第一回目の支払いで、経哨(金ヘン)月結を
要求してきたので、こちらは断り、商品を止めたのである。
そうしたら、いきなり商品代金は払わない。お前たちが
勝手に商品を止めるのは契約違反で、売掛金は
その違反金で相殺するというのである。
そんな理屈がまかり通り、この裁判で負けでもしようもんなら
国際裁判にもちこんでやるとまで思っておりました。
(そんなのあるかどうかわかりませんが。。。)
つづく。。
今週末は青島にいきますが、来週の火曜日からは
山東省の済南へ、とあるスーパーの08年契約の
最終交渉にいってきます。きったはったのこの世界(笑)
一歩もひかずに、戦っております。このあたりの
かけひきも、この1年でなれたものになってきました。
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