『春節』と『外地人』 中国ビジネタ2の続きから。。。
前回はこちらより↓↓↓
http://ameblo.jp/ajian-aiai/theme-10005084412.html
ちなみに、このような販促員の給与相場は、週休1日で1ヶ月手取りで
1000元(15000円)~1200元(18000円)くらい。
(天津相場07年)
いわゆる売り子さんなので、各メーカーに雇用されていて、
スーパーの売り場などで販売を担当します。
売り上げ成績の良い人で、インセンティブが入り
1500元(22500円)~2000元(30000円)
くらいもらえる人もいる。
ここで雇用側としてポイントとなるのが、社会保険である。
通常、『当地人』を雇う場合は、5種類の保険を会社が
支払わなければならない。
その負担額は1ヶ月1人あたり400元(6000円)くらい。
ちなみに、5種類とは、
失業保険、養老保険(厚生年金)、医療保険、
生育保険(子供を生んだときの保険)公傷保険(労災保険)である。
しかし『外地人』の場合だと、44元(660円)のみでよい。
もちろん、この金額で『当地人』と同じ保険に入れるわけではないが、
会社側は5種類の保険を支払う義務がなくなるのである。
この点が、雇用側が『外地人』の販促員を雇うメリットである。
今後わが社でも、これらの販促員を増やして行き、
拡大していきたいのであるが、
安定した辞めない定着できる『外地人』を
採用できるかがポイントになってくる。
一般に『外地人』のイメージとして、不安定、すぐに辞める、質が悪いなどある。
あくまでイメージ、そうでは無い人もたくさんいる。
またここでいう『外地人』とは低所得労働者層のことをさす。
その不安定感の一部分に、この春節の帰省との関係が深いと私はみる。
もちろん、会社側からは、簡単な社会保険のみしか入ってもらえないので、
いつでも辞めてやるといった気持ちになってしまうところも、
大きい理由でしょうが。。。
日本では、アルバイトでは社会保険がでなくても合法。
コンビ二やウェイトレスのアルバイトで、厚生年金や、健康保険などを
支払うところはまれであるはず。
中国では、アルバイトという概念は、週労働時間24時間くらい
(国家法律には具体的な時間は記されていないが、1日3,4時間程度)
と定められているので、それを越えるものにはちゃんと5種類の保険を
支払わなければならない。(天津に関して)
なので、中国では、日本のアルバイトのような雇用弾力性のある
労働力を利用するのが難しい。
もちろん、水面下では、法律を無視している会社は、少なくない。
むしろそれが大部分ではあるのだが。。。
話がダラダラと来てしまい、横道にもそれましたが、
要は中国の『春節』と、『外地人』の帰省が社会に与える影響は
大きいのではないかと私は感じる。
『中国ビジネタ』については、中国で今年08年1月より始まった
『新労働契約法』について記してみようと思う。
中国においても実質終身雇用制度が始まろうとしているのです。
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