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第2師団経理部の設計監督で、大正10(1921)年に建築されました。
応接室などがある洋館と、奥の居住部分である和館が連結された形になっているのは、新潟県上越市にある第13師団長官舎や愛知県豊橋市の第15師団長官舎、そして広島県呉市に残る旧海軍の呉鎮守府司令長官官舎などと通じる設計。外観は、青森県弘前市の第8師団長官舎、石川県金沢市の第9師団長官舎とは、若干違いはあるものの雰囲気が似た感じに思えるのは、同じ大正期の陸軍建築だからかも知れませんね。
戦後は一時アメリカ軍に接収された後、宮城県児童会館を経て、昭和40(1965)年からは宮城県知事公館として使用されており、平成18(2006)年からは結婚式や披露宴など慶事に限定ながら有料で一般でも使用することができるそうです。

※この記事作成には、財団法人宮城県文化財保護協会の発行した資料、および現地・知事公館で頂いた「見学のしおり」を大変参考にさせて頂きました。