旧乃木邸（東京都・港区）

明治35(1902)年築、大正元(1912)年に乃木希典夫妻が明治天皇大葬の日に殉死するまでここに居住していたそうです。
建物のデザインは、乃木大将が若き折のドイツ留学中、フランス陸軍を訪問してスケッチした連隊本部を参考にしたと伝わります。興味深いのは、邸宅新築前の明治22(1889)年に隣接して建てられた煉瓦造りの馬小屋が、木造の邸宅より立派だと当時評判になったという話。馬を可愛がった乃木大将の人柄が偲ばれるとの現地案内看板に、思わず微笑んでしまいました。

※画像は、乃木邸（上）と、馬小屋（下）。また、記事作成に際し、現地案内看板を大変参考にさせて頂きました。