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愛宕神社は慶長8(1603)年、江戸幕府開府に当たり、江戸の防火・防災の守り神として徳川家康の命により創建されました。
三代将軍・家光が近くを通った折、神社に咲く見事な梅の花を見て、「誰か馬に乗ってあの梅を取ってくるように」と所望したところ、境内正面にある86段の急な石段に家臣たちが躊躇する中、四国・丸亀藩の曲垣平九郎盛澄が見事馬にて登り降りし、家光に梅のひと枝を献上して名を上げたことから、以後、この石段は「出世の石段」と呼ばれ名所となっています。
また、家康由来の勝軍地蔵(行基作,非公開)も祀られているため「勝利の神」としても知られていたことから、桜田門外の変で井伊直助を討った水戸藩の浪士たちは、この愛宕神社で終結、必勝を祈願した後に徒歩で桜田門へ向かったのだとか。さらに、勝海舟と西郷隆盛が江戸城無血開城について話し合った際にも、当時江戸を見渡す名所であった愛宕神社から町並みを見、薩摩藩蔵屋敷にて合意に達しました。

総本社は京都なのだそうで、東京23区内の天然の山で最高峰(25.7m)である愛宕山の山頂にあります。
また、神社の隣にはNHK放送博物館(無料)があり、終戦時の昭和天皇の玉音放送を録音した本物の盤なども展示されていてオススメです。

※画像は、愛宕神社(上)とNHK放送博物館の玉音放送盤展示の様子(下)