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バンテージ・ポイント(Vantage Point)とは、「見晴らし(見通し)のきく地点・位置」、転じて「地の利」「(有利な)立場」の意味だそうです。
スペインで開催されていたテロ撲滅の国際会議に出席したアメリカ大統領が、広場で群衆に野外スピーチをしようとした瞬間、狙撃されます。続いて爆弾が爆発、混乱する現場。その一連の動きを、大統領を警護するシークレット・サービスや中継のテレビ局、偶然その模様をビデオで記念撮影していた旅行者、そして犯人側といったそれぞれの視点から捉え、映像として順次紹介されるという形で映画の前半部分が展開、これがタイトルの「ビンテージ・ポイント」が意味するものという訳です。
特に謎解きというものでもなく、しかし警護側が周囲のどのような動きに反応し注意するか、またそれを熟知した犯人による周到な準備・計画…と、各々の視点から見た映像が次々流れストーリーが進行するにつれ、次第に全体像が浮かんでくる仕組みに「なるほど」と私は楽しめました。

主人公となるシークレット・サービス役のデニス・クエイドの演技もいいけれど、私的には旅行者・ルイス役のフォレスト・ウィテカーに惹かれたなぁ。イケメン等ではなく普段の生活でも主役より脇役的存在(?)な私、映画やドラマでもこうした渋い脇役の存在に惹かれることが多いのかも知れませんね(苦笑)。