イングランド・プレミアリーグ第19節
チェルシー 4-4 アストン・ヴィラ
会場:スタンフォードブリッジ(ロンドン/イングランド)
審判:Phil Dowd
得点:14分・44分マローニー、45分(PK)・50分シェフチェンコ、66分アレックス、72分ラウルセン、88分バラック、92分(PK)バリー
チェルシー(4-2-3-1)
ツェフ;フェレイラ、アレックス■、カルバーリョ■(80分)、A・コール■(91分);エッシェン■、ランパード(26分バラック■);J・コール、ピサロ(85分ミケル)、カルー;シェフチェンコ(83分SWP)
アストン・ヴィラ(4-4-2)
カーソン;メルベリ、ラウルセン、ナイト■(45分)、バウマ(90分ヘアウッド);アグボンラホル、レオ・コーカー■、バリー、ヤング;マローニー(46分デイヴィス)、カリュー(78分ムーア)
■ 攻めるアストン・ヴィラ
アウェー戦、6戦無敗のアストン・ヴィラ。この試合でもチェルシーホームの試合にも関わらず、臆せず果敢に攻めてきました。
14分にカリューのヘッドの折り返しからマローニーが飛び込んできてシュート。あっさり先制。
■ ランパード交代
ランパードが太腿を痛め、26分にバラックと交代。バラックは今シーズンリーグ戦初登場。
この試合を通して言うと、バラックは昨シーズンより余裕があり、随所に良いプレーが見られました。
■ ツェフのミス
44分、リズムが掴めないチェルシーに今度はマローニーがドリブルからミドルシュート。これをツェフが後逸。観客席からは悲鳴も。呆然とするツェフ。
アーセナル戦以降、ツェフに精彩が無いのが気になるところ。前節ブラックバーン戦での負傷が影響あったのか?
■ 望みをつなぐPK
アストン・ヴィラの堅い守備の前に攻めあぐねていたチェルシー。
前半ロスタイム、エッシェンがミドルシュートからのフェイントでゴール前にいるバラックにスルーパス。バラックが相手ディフェンスラインを抜け出した時、ナイトが背後からバラックを押し倒す形に。
審判はPK指示とナイトにレッドカードを与える。PKはシェフチェンコが冷静に決めて1点差で前半終了。
■ マローニー降ろす
10人になったアストン・ヴィラは、守備の穴を埋める為に今日2ゴールをあげた好調マローニーをデイヴィスと交代。
■ シェフチェンコ、目覚める!?
10人相手に反撃に転じたチェルシーは50分、シェフチェンコがミドルシュートを決めて同点とする。前半消え気味だったシェフチェンコだったが、気を良くしたのかこの後も積極的にボールに絡んでくる。
■ 逆転!
66分、相手を背負いながらターンで前を向いたシェフチェンコがオーバーラップしていたアレックスに綺麗なスルーパスを出す。
アレックス、冷静なトラップからゴールを決めてチェルシーが逆転に成功する。
■ わずかなチャンスを・・・
10人ながら反撃するしかない苦しいアストン・ヴィラは、ワンチャンスを活かす。
72分、FKからラウルセンがディフェンスラインの裏に飛び出し、綺麗にボレーシュートを決めて同点に。
■ カルバーリョの退場
どうしても勝ちたいチェルシーは再び攻撃に出るが、80分にカウンターを食らう。
ドリブルしてくるアグボンラホルをカルバーリョは身を挺してとめたが、危険なタックルとなりレッドカードをもらい、退場。
■ 疑問の残る交代
80分過ぎ。疲れの見え始めたシェフチェンコとピサロをSWPとミケルに交代する。
果たしてタイミング良く効果的な交代だったのか疑問の残るところ。
この試合で1アシスト2ゴールのシェフチェンコ。交代の場面では、観衆から労いの拍手が。
■ バラックの執念
88分、ドリブルを仕掛けたJ・コールが相手ゴール前でファールをもらう。
このFKでバラックがゴール隅へ綺麗に決めて再び勝ち越す。
■ 諦めないアストン・ヴィラ
リードを再び許してしまったオニール監督は、3バックにしてヘアウッドを投入。勝負を仕掛ける。
カルバーリョという守備の要を欠いた守備陣は左右に揺さぶりをかけるアストン・ヴィラの攻撃に浮き足立つ。
後半ロスタイム、決定的なシュートをゴールライン上でA・コールがクリアしたかに見えたが、これがハンドと判定。A・コール、レッドカードをもらい退場。審判に抗議したバラックもイエローカードをもらう。
バリーがPKを冷静に決めて4-4のドローで試合終了。
■ 気迫の差?采配の差?
観てる側としては面白い展開になりましたが、チェルシーらしくない試合とも言えます。
ローマが4失点しても不思議ではありませんが(そういうチームだし)、チェルシーの4失点は意外でした。
しかし、アストン・ヴィラの攻撃は非常に効率良く、仕方ないと思わせるようなゴールばかりでした。
2点差あったのに逆転されてしまうと、選手のモチベーションも下がると思うのですが、アストン・ヴィラの選手達は最後まで諦めず戦い続けました。
オニール監督も的確な采配で試合をコントロールしていたと思います。
グラント監督は・・・?