おはようございます。
前回に引き続き、誰も望んでいない「地面鳥編」の第3弾です!(前回の話と前々回の話はコチラとコチラからどうぞ)
これで地面鳥編は終わるので安心してください。
あ、ちなみに他の鳥編も後々書こうと思います(書くんか!)
Masked Lapwing と Bush stone-culrewと同様に、ダーウィン周辺で頻繁に見られる地面鳥で外せないのが、Orange-footed scrubfowl (日本名:オーストラリアツカツクリ、通称:ブッシュ・ターキー)です。
英語名の通りオレンジの足と、日本名の通り、塚を作ることで有名な鳥です。
サイズとしてはニワトリと似た大きさ。
塚・・・・正確には巣ですが、この鳥は素晴らしい脚力を持っており、地面を蹴って、土や落ち葉、枯れた植物などをかき集め、時には高さ4メートル程の巣の山を作ります。
小さいですが、塚です。
この巣の山で何をするかってと、その山の中に卵を産み、腐った植物が発する熱で卵を温めるのです。
なのでこの鳥は座って卵を温めません。
産みっぱなし母ちゃん(←ズボラ母)。
ダーウィンで、妙な所にある、妙な落ち葉の山を発見したら、こいつらの仕業と思ってください。
長期海外旅行や他の州へ涼みに行って、久しぶりにダーウィンの自宅に戻ってきたら、自宅の前に見知らぬ大きな山が出来ていた、なんていう話もあるぐらいです。
素晴らしい脚力ゆえ、この鳥が本気で走ると驚く程早い。
しかも、いよいよ追い詰められた時には、飛ぶこともできます。
ニワトリと似た容姿なので、すっかり油断して飛ばないと思っていたら、車に轢かれそうになった時、不器用にジタバタしながら屋根の上を飛んで行くのを見ました。
※ニワトリもいざとなれば飛ぶようですね。
犬にやら子供やらに追いかけられて、必死に逃げるブッシュ・ターキー。
それはもう必死に。必死の形相で。
友人が見たところによると、
犬に追いかけられ、逃げていたブッシュターキーが、公園から飛び出し、そのまま車がビュンビュン走るランドアバウト(ランドアバウトの説明はコチラから)を突っ切り出したらしい。
そんな最後のギリギリになっていきなり飛んだブッシュ・ターキー、次の瞬間には向うからやって来た車に正面衝突したそうです。
瞬時の出来事だったので、犬が轢かれた!と思ったら轢かれたのはブッシュターキーで、犬ですら「なんでお前が?」って感じに驚いていたらしい。・・・っていうか。
ピンチになる前に・・・何で飛ばないかな・・・?
最後に紹介するのが、こちら。
Great bowerbird (日本名:ニワシドリ)です。
見た目はパッとしませんが、比較的大型なので(30センチ程)目立ちます。
もし草むらに大きい鳥がいたら、この鳥かもしれません。
この鳥ももちろん地面鳥ですが、オスの巣作りの習性で知られています。
一部の人に耳の痛い話をしますと、巣作りの下手なオスにはメスが寄って来ません。
なので、この鳥は巣の骨組みを作った後、色々なモノを集めて来ては巣のデコレーションに使い、見栄えの良い巣を作ります。
NTのニワシドリは白と緑を好むらしく、巣は白と緑の物で飾られます。
すべてはモテるために。
モテたい一心で、老いも若きもオスは頑張って巣を作りますが、年配のオスの巣作りテクには勝てず、若いオスはなかなか相手にされないらしいです。
しかも、メスに見せる前の練習用の巣まであるらしい。
はい。これが巣です。緑と白で統一されてます。(Photo:Pinterest)
これってあれなのかな。
学生時代にいた、モテる先輩のテクにも似てるかも。
無印良品の家具が当時人気でした。
センスのない人でも揃えちゃえば素敵に見えるっていうか。
無印というだけにロゴとか全然入ってないんだけど、一目で無印の商品だとわかってしまう個性の強さ!
世界に通じるMUJIのクオリティ!
まー、昔懐かし「銀河鉄道999」の機械伯爵のように、鉄郎のお母さんのはく製を飾っちゃうとか、間違っても、モテコーデではないのです!
後輩逃げるわ。
さて、この鳥なんですが、メスがオスの巣を気に行って、そこで卵を産卵すると同時にオスはどこかに消えて行きます。
子供の世話は一切しません。
下世話な話ですが、
ヤリ逃げ。
じゃあオスは何をやっているのかと言うと、新しい巣を一から作ってナンパに精を出す!らしいです。
母子家庭になったニワシドリは一体どうしているんだろうか。
こんな会話が交わされているかも、とか考えてしまう。
冷静に考えてみれば、関係になった女の人全員に全財産と持ち家をあげて、一から出直す男と思えば、まあ、男らしい生き方だと言えなくもないかも。
迷惑だけどー。
センスのいい家に住んでる男には気をつけろって話ですね!!
他にも、NTで見られる地面鳥として
エミューとかいるんですが、ダーウィンでは見たことないです。
私の友人はダーウィンから南東に120km程行った所で見たそうです。
あ、あと、番外編ですが、野良孔雀もダーウィンで見られます。
同僚が「孔雀が朝からうるさくて寝られねーんだよ」って怒っていたんで、割と頻繁にいるのかも(←結構けたたましい声で鳴く)。
そういえな今朝も2羽のオスと1羽のメスを見たしな。
さて、鳥好きゆえに、三回も続けて書いてしまった鳥の話ですが、皆さんも鳥に うんざり 興味が沸いてきたでしょうか?
最初にも述べましたが、ダーウィンは本当にバードウォッチング天国です。
エミューやジャビル―(今回は紹介できず。飛ぶ鳥の中で一番大きな鳥です。ダーウィンで見られます)という大型な鳥から、狂ったようにカラフルなオウムたちや、様々なフィンチという小型な鳥まで楽しむことができます。
バードウォッチングのいい所は、何の用具もいらず、手軽にできて(双眼鏡があればなお良しだけど)、しかも楽しいところです。
ダーウィンにいる人もダーウィンにこれから来る人もぜひ楽しんでみてください!!
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