おはようございますキラキラ

 

今日はテリトリーデーです。

テリトリーデーとは、ノーザンテリトリーが1978年7月1日に連邦政府から準州の地位を認められ、自治権を獲得した記念日です。

 

・・・のはずなんですが、テリトリアン(NT地元っ子)からは「cracker night(爆竹/花火の夜)」として定着しております。

 

というのも、乾燥したお国柄、オーストラリアは一般人が花火を打ち上げることを禁止しているのですが(オーストラリアの山火事はホントに危険)、ただ唯一、NTだけが、7月1日に限って花火を打ち上げていい日となっているのです。

 

もう自治権なんてこの際どうでもいいから、住民全体がとにかく花火、花火メラメラと浮足立ちます。

 

オーストラリアにある全ての花火屋さんの、たった一日のためだけのセール!!

花火を売っていいのは当日朝9時から夜9時までの12時間!!!

こういう広告を至る所で見かけます。売る方も必死ですよ!

 

 

今回はたまたま、土曜日の今日がテリトリーデーですが、7月1日であれば平日でもテリトリーデーが開催されます(ということは花火が解禁されます)。

通常は仕事のランチが終わる頃に、先走り花火を打ち上げ出す馬鹿者が出て来ます。

すると、その音を聞いて怯えた犬が連鎖して吠え出すのです。

その音を聞くと、「あ~、今年もテリトリーデーが始まったなあ(風物詩)ニヒヒ」と思います。

 

無法者、花火はじめる、午後1時。

また野放しか、仕事戻るか (一句)

 

※花火をやっていい時間は午後6時から11時と決められているのですが、この決まりを守らない無法者もいます。

 

この日は一年で一番、飼い犬が露頭に迷う日でもあります。

 

可哀想な犬たちは、飼い主や飼い主の友達たちがうっしっし、うっしっしニヤニヤ言いながら、たくさんの花火を買い込んでいることなんて知りません。

まさか、あのような爆音に一気に晒されることなど想像もしていないことでしょう。

 

花火の広告。うっしっし、うっしっし!!

 

飼い主が花火をしなくとも、近所で起こる花火の爆音にパニックを起こした犬が、そのまま柵を越え道を越えブッシュを越え、走り続けた上に迷い犬になってしまうことが、残念ながら頻繁に起こります。

 

「迷い犬預かってます」「犬探してます」という広告をテリトリーデーの後に何度見たことか

 

犬を比較的静かな部屋に閉じ込める、頑丈な鎖をつける(NTの飼い犬は、飼い主の敷地内にいる時は放し飼いが基本です)、友達は自分の犬に睡眠薬を飲ませ、強制終了させてしまうらしいです。

 

あれ?「花火ごときで大袈裟だな」って思った?

 

自分も花火大国の日本から来てて、「花火なんて、珍しくも何ともないやん」って思っていたんです。

 

それが大間違い!!

 

私たちは花火に慣れ親しんでいるので、花火の遊び方を知っているというか、小さい頃から両親に花火の正しい遊び方の英才教育を受けてきていて、何をやっちゃいけないかとか、自然に身についているじゃないですか。

 

しかし無法者のテリトリアン(あるいは花火を打ち上げるためだけに来た県外の人たち)は、一年に一度、思うままに花火を上げるので

 

基本がなってない

 

むかっ人が花火をやってるすぐ横で(警告なく)花火をあげる

むかっバケツの水とか持って来ないで花火をあげる

むかっ人に向けて打ち上げ花火を放つ

むかっ打ち上げ花火を手に持って振り回す

むかっ爆竹を車から通行人に向かって投げる

 

前年に見た親子連れは花火に着火した後、火がちゃんと点いているか確認するために、

 

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上記に書いてある行動の中の一つでも実際にやったら、うちの(若かりし)親父に脳天直下型稲妻ゲンコを食らうところですよ。

 

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なんならお袋も加わって、180度ぐるり首回転往復ビンタも頂戴する勢いです。

 
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娘、縦/横移動に大忙し!

 

←特に虐待にあっていたわけでもないんですが、昭和の親なんてそんなもんです。

 

そんなマナーを知らない人が思うままに花火をあげるので、実際はホントに危険ですゲッソリ

 

テリトリーデーで自分で花火を買ったことはないのですが、他人のやっている花火を見ようと近所の海岸まで行ったことがあります。

 

そこはまさに戦場さながら。

 

火の粉が辺り一面に降り注ぎ、あまりの爆音のため、方向感覚が狂ううというか、どっから花火が上がるか分からないので、逃げようがなくて、気が付くと同じところをクルクル回ったりしてます

 

ぶっちゃけ、雪山の遭難者みたいです。

 

ガテン系の若いお兄さんたちは給料をつぎ込み、花火を大人買いするので、20万円分ぐらいの花火を買い込むこともあるそうです

だから素人とは言え、花火大会ばりの花火をあげるグループも見かけます。

 

そら、線香花火みたいなのやらんわな。

 

ちなみに去年までの10年で、テリトリーデーの花火によって病院送りにされた人は約200人滝汗

去年のテリトリデーでは、消防士への緊急通報は1日でなんと280回!

 

この日に「有給くださーいラブラブ」って言える消防士さんは間違いなくいないはず(←いたら逆に尊敬)。

 

 

消防士さんの一年で、一番忙しい日。

 

このような危険な行事のため(記念日の主旨からズレてるし)毎年花火解禁の廃止について話が出ますが、未だ廃止になってません。

 

ただ、周囲の話によると、これも時間の問題では、と言われてます。

残念ながら仕方ないかも。

後は無法者は、うちの両親に縦横タコ殴りにされればよい

 

もちろん、そんな危険な花火ばかりではなく。

家族連れにもぴったりのイベントも記念日に合わせて開催されます。

 

夕陽の美しいミンディルビーチではコンサート、マーケットが開かれ、最後は大掛かりな花火で締めくくります。

 

これは去年のミンディルかな?NTの旗がパラシュートとともに空から舞い降りて来ます。ジェームス・ボンドが降りてくると、尚いいんだけど。(←ダニエル・クレイグでお願いします)。

 

去年のミンディル。サンセットを楽しんだ後は花火を満喫。

 

イベントの詳細はコチラで確認を。

駐車場は混雑が予定されるので、できればバスを、もし小さい子供連れの場合は早めの到着をおすすめします。

 

それでは、皆さん。

安全で楽しいテリトリーデーをお過ごしください。

 

JJ & T

 

※このブログはAJANTの一会員が個人的な意見を書いているのものであり、必ずしもAJANTの団体としての意見を反映するものではありません。

 

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