州都(準州ですが)とは言えダーウィンは小さな町で、メルボルンやシドニーのように選択肢がありません。

 

ダーウィンに来てリッチフィールド、カカドゥも行ったし、ワニも見たし、さて他に何しよう。そんな時に(個人的に)おすすめなのが、宗教 ボランティアです。

 

私はそもそも環境を勉強するためにダーウィンに来たのですが、学生だった時に時間もあり、更に経験にもなると思って、色々な環境ボランティアに参加しました。

 

環境ボランティアのいい所は、ガイドブックには載っていない地元の環境名所を訪れることや珍しい動物・植物を見ることができる(タダで!)、専門家の話を聞くことができる(タダで!)、何やら感謝される(タダで!)、終わった後のビールがうまい(お金払って!)、友達や家族にドヤ顔で経験談を話せるなど、たくさんあります。

 

参加している人も学生や、バックパッカーや、あるいは地元の隠居さん(私の倍くらいの妙齢女性たちが、軽々と土を耕したりしてる様は圧巻。オージー女性、強し!)やら、交友の和も広がります

 

ダーウィンは確かに暑い、そして蒸してる。

やってる最中は正直キツい。

実際何度も途中で、病気のふりをして帰ろうと思ったことがあります。

でも家にいて「ダーウィンやることねーな」って愚痴をこぼして、YouTube でタモリ倶楽部見てるんだったら(※私のことです)何でもやった方がいいと思うのですよ。

このボランティアのおかげでフクロネコを見たし、

 

キャワイイ!滅多にお目にかかれないフクロネコ(Northern Quoll)。ネコ・・・?

 

深夜にブッシュで(一人で)迷子になったし、ワニにも噛まれた

 

はい!そんな訳で(?)今回はワニに噛まれた話でも書こうと思います。

 

大分前の話になるのですが、Crocodylus Park で行われた、ワニを新しい飼育池へ移動する仕事にボランティアとして参加しました。

 

作業としては、口をガムテープで縛った小ワニの身長と体重を測り、体のサイズに合った飼育池へ運んで行き、テープを解いて放つ、というエキサイティングな作業の他、無料でパークを見学できる、飲み物、BBQ(ソーセージと食パン)込みというボランティアとしては破格の扱いで、申し込みが殺到し、当日には大勢のボランティアが集まっていました。

 

私としては色々な場所でボランティアをこなしていたし、環境を勉強していることもあって、他の連中とは違うぞ、というプロ・ボランティアのオーラビンビン飛ばしていたと思います。

 

こういう仕事には付き物ですが、調子に乗っている連中がいて、どこぞの「クロコダイル保護公園」的なロゴマーク入りの制服をわざわざ着て、そのくせ小さなワニを首に巻いておどけてみせるインドと思われる)男性、踊ったり、冗談を言ったりしているフランス人バックパッカー男性たちが一緒でした。

 

プロ・ボランティアとしては、頼まれもしてないのに、「私がこいつらをしっかり監視してるから大丈夫」という飼育員目線で、Crocodylus Parkの飼育員の方々に目配せをしたり、頷いたりしてました

今思うと、飼育員の方も「この日本人も要注意」と思っていたに違いありません。

 

午後になり、BBQも終わると、午前中にはあれ程いたボランティアも疲れたか、飽きたか、タダメシが目的だったのか、結構な人数が見事にいなくなり、私と数人の少数精鋭だけが残りました。

それなのに、まだまだ残ってる不満そうなワニたち。

最初は2~3人で運んでいたワニも、ちょっと大きいかな、と思われる1.5m級のワニを一人で運ぶことになりました。

 

飼育池まで何とか運び、口のガムテを外そうとしたのですが、絡まってなかなか外れない。

フランス人バッパーめ←決めつけ適当にテープ貼りやがって、可哀想な子ワニ、とできるだけ優しくガムテを取ろうと奮闘しているうちに、重要な左手が、ワニの目をカバーしてるハズの左手がお留守になっていました。

 

ワニは目が見えてなければ大人しくしてるから、目をカバーするのを忘れるな

 

とは、一番最初に言われたことでした。

 

へー、ワニの目って黄色い、、と思った矢先にワニがものすごい速さで私の右手に噛みついたのです。

 

 

うわあああああ!!!違うだろ!噛む相手を間違ってんだろ!!

とか多分、叫んだか。

噛んだ瞬間に、一丁前にデスロール(※ワニが獲物を咥え回転しつつ水中に引きずり込む特有のしとめ方を始める若いワニ。

 

幸い、分厚い手袋をしていたおかげで、手袋は引き裂かれ池に持って行かれたものの親指は持って行かれませんでした

しかし手傷は負ってしまい、血まみれの親指を(プロ・ボランティアとして)他のボランティア、特にインド人←決めつけ)に必死に隠しながら、一目散に水道に走って、証拠を隠滅しようとしましたが、なかなか血が止まらなかったので、こっそり医務室に行って「かすり傷で全っ然平気なんだけど、ま、一応ね」的な風体で赤チンを塗ってもらいました。

 

幸い化膿も感染もせず、傷は残ったものの、未だに私の右手には親指がくっついてます

もしあの時親指を失っていたら、多分FBのLikeボタンやらターミネーター2やら見て忌々しく思っていたと思うんですよ

 

 

何より本当に不便、滅茶苦茶使いますよね、親指。

 

そんな経験は別として、環境ボランティアはいい経験になるし、手軽に見つかったりもします。私は大学を通して見つけたりしたのですが、例えばConservation Volunteer は、複数のプロジェクトを常時抱えていて、例えば最近のプロジェクトでは、East Point の外来種(植物)のコントロール、ビーチでのゴミ拾い、水場での鳥観察、サトウキビヒキガエルの駆除(ちなみに私はどれも参加したことがあります。遠い目。)など、一日だけでも気軽にできる、その上、環境にも良い活動が盛りだくさん

 

サトウキビヒキガエル(Cane Toad)。醜いよ、、、。

 

詳細はサイト、

http://conservationvolunteers.com.au/

を覗いてみてください。

 

忘れちゃいけない、この豪日協会も全てボランティアで成り立ってます。

 

以前でもブログでも紹介しましたが、イベントの企画オーガナイズ、当日のコーディネート、日本から仕事、または旅行でダーウィンに来た方たちのお手伝い(情報提供など)、簡単な翻訳等々、日豪の橋渡しとなると思われることなら何でも、無償で引き受けてます。

 

あ、寄付などはあり難く頂戴するのですが、そもそもNPO(非営利団体)ですので、イベントで物品を売ったり寄付を頂いたり、予算を頂いた時には、団体による社会的な活動のために使うことを目的としていて、役員全員の了解なしでは使えないんですね。私のバリ旅行ための費用に使うなど、もっての他。

 

私たちの会員の中には仕事が忙しい人も家族がいる人もいて、この人たちの方が逆にボランティアが必要なのでは、と心配する程です。私も帰宅した際、カビが増殖するバスルームを見ると、ボランティアの人が掃除してくれないかな、などと密かに思ってます。 

 

環境ボランティアは肉体的に大変そうだからやめておくけど、何かコミュニティにいいことをしたいという方、ぜひご連絡ください。

 

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