麻布台ヒルズで6/27~9/15の間開催されている高畑勲展に足を延ばしてきました。
最寄りの駅からギャラリーまでの動線にも、デジタルサイネージの告知があり、会場へ向かう気分を高めてくれます。
行きは、六本木一丁目駅から。東京タワーや高層ビル群に都会を感じつつも
緑もあって、
強い陽射しとうだるような暑ささえなければ、散策も楽しめます。この猛暑の中訪ねる場合には、駅から直結の神谷町駅から向かわれることをおススメします。
そして、会場に到着。
開館時間に合わせて、入場します。館内は、写真撮影禁止ということで、じっくり見物します。
2019年に国立近代美術館で開催された高畑勲展と基本的には同じ内容でしたが、メディア等で伝えられていた通り、庵野秀明監督の手による重巡洋艦摩耶のレイアウトとこれに基づいて描かれた樋口法子さんによるハーモニーセルなど、新たに加えられた作品もありました。さらに、前回気づかなかった新たな気づきも数多くありました。高畑監督のメモには、作品について問いを投げかけつつも、自分なりの思索の過程が逡巡も含めて書かれており、とても興味深かったです。
一方で、2019年に展示されていた、「アルプスの少女ハイジ」のジオラマや山小屋(ヨーゼフ込み)などの展示や、『安寿と厨子王丸』の資料はなかったように思います。とはいえ、会場が変わり、魅せ方が変わると、見る側の印象もまた変わり、とても興味深かったです。
図録に拾われていないもののなかで、楽しく見たのは、『太陽の王子 ホルス』の脚本の準備稿か何かの表紙であったと思うのですが、「ホルスは常に食べるのが好きだ」という鉛筆書きの書き込みの「ホルス」部分に線を引き「ハヤオ」と書かれていた落書き(?)です。『太陽の王子 ホルス』のアイデア出しのメモ(宮﨑監督によるメモには「パズー」「シータ」の名も!)や、高畑勲監督、大塚康生さん、宮﨑駿監督の姿も登場するキャラクター比較表なども含め、各資料からは、現場の雰囲気や熱気が伝わってくるようでした。
最近は、没入型やインスタ映え系の展覧会が多い中、資料をしっかり見せてくれる、とても充実した展覧会でした。全体的に大人のお客さんが多かったように思います。
図録は、左が前回分、右が今回分ですが、その印象からもわかるように、今回の文は、よりビジュアルな魅せ方をしているように思います。
前回分がかなり包括的で資料的価値が高いものだったので、今回はいいかな…と思ったりもしたのですが、前述の重巡洋艦摩耶のレイアウト&ハーモニーセルなど、新出展示に関する資料や、前回の図録に収録されていなかった加藤周一さんが1988年にお書きになった文章の再録などもあったので、購入しました。
図録は、ミュージアムショップで購入しました。
こちら、神谷町駅から来た方たちは動線上にあるので、見逃すことはないと思いますが、六本木一丁目駅から来た人は、見逃してしまう可能性があるので要注意です(展覧会会場が1階であるのに対し、ミュージアムショップは地下階です)。
購入品はこちらです。
『となりの山田くん』の特製ペーパーケースは、平日来場特典として頂いたものです。実際の購入品は…
・高畑勲展図録
・ブックカバー:パンダコパンダ
・ブックカバー:おもひでぽろぽろ
・SARASAクリップペン:パンダコパンダ
・高畑勲展ショッパー
「読書好きだった高畑監督にちなんだ」というブックカバー、企画センスが素敵ですよね。全部欲しい!くらいの勢いでしたが、絞りに絞って2作品に。やはり、男鹿和雄さんの絵には引き込まれてしまいます(今回、椋尾篁さんの背景画の素晴らしさにも感動しました)。
その他にも、正吉のふんわりキーホルダーなど、高畑勲展限定品も多数ありました。
ミュージアムショップ内には、パパンダのフォトスポットが!パパンダにモフって写真を撮ってくださるとのことだったのですが、モフる勇気がなく、「パパンダの写真だけ撮っても良いですか?」とお尋ねしたところ、個人のスマホでの撮影はNG(ショップの方に撮っていただき、それをダウンロードするしくみ)ということで、断念しました。大人のみなさんも、遠慮なくモフって撮影されていたので、私も勇気を振り絞るべきだったのだろうかと、しばらく考え込んでいました。…とりあえず、気分だけでも、ということで、ショップの外から写真を撮影しました。映り込みで見えにくくて、ごめんなさい…。
そして、ショップの隣のカフェで開催中の「喫茶高畑勲」へ。
現在のメニューは:
・パパンダカレー
・俺達の好きなバーガー
・ミミ子の目玉焼きデザートプレート
・背徳感たっぷりショートケーキ
・あの子にも教えてあげたい甘いパイナップルソーダ
・パンちゃん親子の竹やぶミルク(抹茶ラテ)
・煌めくドロップスサイダー
の7点です。
パパンダカレーとミミ子の目玉焼きデザートプレートは、それぞれ&パンちゃん親子の竹やぶミルクとのセットメニューありでした。
周りを見回すと、パパンダカレー&竹やぶミルクのセットの方が多いようでした。コラボメニューを頼むのは、少し躊躇があったのですが、席を埋める大人の皆さまが、遠慮なく頼んでいらっしゃる姿に勇気づけられて、こちらを注文しました。
ミミ子の目玉焼きデザートプレート&パンちゃん親子の竹やぶミルクです。目玉焼き部分はレアチーズケーキです。この後、食事の予定があったので、デザートにしましたが、こちらもかなりポーション大き目でした。
パンちゃん親子の竹やぶミルクのパパンダのおなか部分はアイスクリーム。パンちゃんがモフってます。
充実した興味深い情報に触れつつ、カワイイお食事も楽しみ、素敵な時間を過ごしました!











