パティオから室内へと入り、地階にある常設展示室「動きはじめの部屋」に向かいます。ジブリ美術館の正式名称は、「三鷹市立アニメーション美術館」。その名の通り、この部屋では、アニメーションのしくみを様々な形で教えてくれます。私の一番のお気に入りは、立体ゾートロープ「トトロぴょんぴょん」。ずーっと見ていても見あきないとても魅力的な展示です。名だたる著名人が夢中になったという逸話も多数語られていますし(例えば、鈴木プロデューサーの著書『歳月』の中で、スピルバーグ監督のエピソードが語られています)、ピクサーもトトロぴょんぴょんに触発されて、ピクサー版ゾートロープを制作したそうです。

 

そして、土星座へ。「星をかった日」を鑑賞します(下の写真は、ジブリパークの「ジブリの大倉庫」で撮影したものです)。

 

 

余韻を感じつつ、1階に上がり、今回のメインイベント、企画展示室に向かいます。「『君たちはどう生きるか』展 第二部 レイアウト編」です。厳選されたレイアウトは、本当に圧巻。緻密に描かれた絵はもちろん、消した鉛筆の跡や、筆圧が感じられる線に、クリエーターの息遣いのようなものを感じました。宮崎駿監督の手によるワラワラのパノラマボックスも見どころのひとつです!

 

続いて、常設展示室「映画の生まれる場所」に向かいます。常設とはいえ、細かい変化がいろいろとあるので、変わったところ探しをするのも楽しいです。今回、展示されている絵コンテが、「海がきこえる」であったのは、レア感がありました!今年は、「海がきこえる」まわりが、なかなか盛り上がっていますよね(かくいう私も、映画館での上映を見に行きました)。

 

いつもある作品たちの中にも興味深いものがいくつか。何の説明もなく、備品のように飾られている宮崎監督が若い頃に描いたという絵や、「星をかった日」のノナを描いたスケッチは、毎回、観るのを楽しみにしているもののひとつです。

 

そして、再び2階へ。2階のギャラリー展示でフィルムチケットを確認できるので、今回はわかりやすいフィルムではありましたが(「ハウルの動く城」のカブ)、映してみました。やはり映像になった形で観るのも良いですね!

 

さらに、トライホークスマンマユートでお買い物をして、一周り終了です。最後に、もう一回観たいものを観て、訪問終了。今回は、3時間ほど滞在しました。

 

10時入場のチケットを購入した際は、2~3時間の訪問が定番です。16時入場の際には、1~2時間でサクッと、という場合もあります。夕方のメリットは、カフェ・麦わら帽子をはじめ、各所が比較的空いている(但し、カフェの人気メニューは売切れのことが多い)、冬季は夕暮れ時の美しい風景を観ることができる、というあたりでしょうか(特に、クリスマス時期はおススメです)。

 

参考までに冬季の夕方の写真を。

 

 

そして、ジブリ美術館のすべて(?)を手元に置いておきたい方には、こちらがおススメです!