週末、散歩をしていたらレーニン博物館の前を通りがかりました。
以前(20年近く前)に一度行ったことがあったのですが、
2016年に全面的に改装と書かれてあったので、
入ってみることにしました。
かつては、「西側唯一のレーニン博物館」と言われていたのですが、
今や、「世界で唯一のレーニン博物館」。
展示も、「なぜタンペレにレーニン博物館があるのか」、
という視点からまとめられているように感じました。
その理由は、博物館の説明資料の言葉を借りれば、
「ソビエト連邦誕生の地」ということだそうです。
レーニン博物館があるのは、旧労働者会館(現在は労働者劇場)なのですが、
ここで、レーニンとスターリンが初めて出会ったのだそうです。
博物館にも、こんな展示がありました。
展示自体は、レーニン博物館というより、
フィンランド-ソ連関係史のような趣で、
ロシア革命前後から、冷戦期、そしてソ連崩壊までの歴史が、
ほぼ時系列で語られていました。
(もちろん軸はレーニン、スターリンではあるのですが)
至極真面目な展示なのですが、どこか、
カウリスマキのレニングラードカウボーイズ的いじりがありました。
それは、訪問者が荷物を預けるロッカーのつくりにも表れています。
ミュージアムにゆかりのある有名人が書かれています。
ちなみに、私は、タルヤ・ハロネン前大統領のスペースにしたのですが、
そこには、「ミュージアムショップでお金を使った」ということが
「縁」として挙げられていました…。
ところで、ここで、思わぬ発見がありました。
展示の中で、ARABIAの設立について書かれていたものがあったのですが、
これによると、ARABIAは、1873年にスウェーデンのロールストランドが
ロシアへの売り込みのために作ったのだとか…。面白いですね。