いわゆる普通のビジネスホテルから、
アルヴァ・アアルトの家具やランプに囲まれた
デザインホテルとして生まれ変わった
Hotelli Helka(ホテル・ヘルカ)。
Hotelli Helka(ホテル・ヘルカ)。
同じエリアにRadisson SAS Blu Royalという
コスパの良いお気に入りホテルがあることもあり、
これまで宿泊する機会を持てずにいたのですが、
ぜひ泊まってみたいホテルの一つでした。
ホテルの場所は、
バスターミナルからはもちろん、駅からも徒歩圏内。
雪道・砂利道の地上を避け、地下を通って近くまで行くこともできます。
但し、地下鉄&トラムのKamppi駅からほど近い立地ですので、
公共交通機関の利用をおすすめします(特に冬季)。
さて、ホテルに一歩入ると、そこはすっかりアアルトの世界。
お部屋はフィンランドのホテルとしては狭め。
スーツケースがあると少し厳しい広さかもしれません。
但し、その小さな空間にこれでもかと
アアルトのものをはじめとするデザインアイテムが並びます。
ベットサイドにアアルトのスツール60を置き、
その上にブロック・ランプを配するというコーディネートが
フィンランドのホテルとしては珍しく
(このクラスのホテルとしては異例であると思います)
アメニティがそれなりに充実。
シャンプー、リンス、ボディローションのミニボトルがあり、
室内には湯沸かしポットもありました。
朝食も充実。
野菜・ハム・チーズといったコールドミールだけでなく、
ミートボール、ベーコン、ソーセージ、カレリア風パイ、
スクランブルエッグ、ゆで卵、ビーンなど、ホットミールもあります。
ベリーソースをかけたヨーグルトやポリッジなど、
フィンランドの朝食の定番も嬉しいです。
さらにコーヒーは、アレクサンテリンカトゥにある
コーヒーの美味しいカフェCafe Rostaryのコーヒー。
デザートにはベリータルトやティラミスがありました。
朝食を頂くレストランには、
iittalaのSarjatonシリーズのディスプレイも。
良く考えるとアアルト作品もそうですが、
このSarjatonシリーズや上記のブロック・ランプなど、
ハッリ・コスキネンがデザインを手がけた作品も
数多く見られます。
エレベーター前に置かれていた
ウッドノーツのKもそうですね。
少し残念だったのはシャワー。
バスタブがないのは仕方がないとして
(フィンランドはバスタブ付きのお部屋がない/少ないホテルが多いです)
上階(5階)であったせいか、水圧低め、量も少なめで、
シャワーを浴びる際の爽快感に欠けました…。
といっても、「水圧・水量は幸せと比例する」という
偏った考えの持ち主の言い分ですので、話半分に聞いてください。
たとえ、正しかったとしてもホテルには無料のサウナもありますので
そちらを利用すれば関係ないことかもしれません。
ヘルカ総括:
【プラスポイント】
デザイン性、フィンランドらしさ、
同クラスのホテルに比した場合のサービスの良さ
【マイナスポイント】
部屋の狭さ、立地(駅や中心街までの距離が遠くはないが近くもない)