夏休み最終日の夜、

ベッドに寝そべった小3の娘が

「あぁ夏休み、終わっちゃうなぁ。さみしいなぁ。」と呟いた。


いつもなら

「明日は学校だから早く寝なさい。」

と言うところだが、娘の言葉があまりにも意外で、

しばらく話に耳を傾けた。

というのも今年の夏休みは、

スーパーへのお買い物さえ子供は自粛、

暑さも相まって、お出かけといえば

人数制限のかかった近所の屋外プールへ1回と、

空いた時期を見計って日帰りで郊外へ1回。


家では、

読書しようにも勉強しようにも何をしようにも

小さな弟たちに邪魔ばかりされ、

私の作る食事はワンパターン。


娘にとって

何も良いことのない夏休みだと思っていた。

ごめんね、外出できないにしても、

こんな毎日でごめん、と何度心の中で謝ったことか。


でも娘は、その日々の終わりを寂しいと言った。

特別なことはなかったけれど、

小さな弟たちとテレワークのパパとママと

密に過ごした夏休み、悪くなかったってことか。

ママは勝手にそう解釈したよ。


灯りを消した寝室で、

ママが心底ホッとして泣きそうになったことは秘密。


コロナ禍と言われて、

したいこと全部ができる日々ではないけれど、

2学期も楽しく元気にあなたらしく過ごそうね。