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全日本プロレス中継の終了が決定

6月19日午後4時日本テレビは「6月21日深夜の放送をもって全日本プロレス中継の放送を終了する事が正式決定」とマスコミ各社へファックスでプレスリリースを送付。

川田・渕が会見

6月19日午後2時から神奈川の全日本プロレス道場にて川田と渕が会見。
川田が代表して全日本プロレスの見解を発表。
「今回所属選手及び所属スタッフの大量離脱という事態を招き、ファンの皆様には多大なるご迷惑とご心配をおかけしました。まずは全日本プロレスを代表して心よりお詫び申し上げます。
 皆様ご存知の通り全日本プロレスは7月1日から23日まで2000サマーアクションシリーズを開催します。
 このシリーズのスケジュール並びシリーズポスターは、三沢前社長の意向に沿って外国人選手を除いた形で製作いたしました。しかし全日本プロレスから退団及び新団体の旗揚げを宣言された事は誠に以て残念でなりません。
6月16日の記者会見におきまして、三沢前社長が条件次第では次期シリーズに参加の用意があると発言したと聞きました。
 これを受けて全日本プロレスでは協議を重ねましたが、こういう状況で退団した選手では馬場さんの掲げる明るく楽しく激しいプロレスをファンの皆様に提供する事はできないと判断に至りました。つきましては今後退団した選手に対して全日本プロレスから出場要請を行う事はありません。
 ただし次期シリーズには各地のプロモーターの方に興行を買っていただいた、いわゆる売り興行というものがあります。つきましては次期シリーズのうち13日の松山大会、15日の七尾大会、17日の富山大会、20日の博多大会、以上4大会に関しては退団した全選手への出場を要請する事にします。
 次期シリーズには、新崎人生、奥村茂雄両選手が特別参戦する事になりました。両選手には全日本プロレスとして心から感謝申し上げます。尚一部新聞報道に他の選手の名前が載っておりますが、決定次第追って発表いたします。また次期シリーズの対戦カードについては、出場選手が確定次第、今週中に発表いたします。
 8月以降については、これからも通常通りシリーズを開催してまいります。追ってスケジュールは発表いたします。三冠ヘビー級をはじめとする各タイトルについては、しかるべき時期に新王者決定戦を行う予定です。
 最後に僕の使命は馬場さんの築いた全日本プロレスを守る事だと思っています。全日本プロレスの素晴らしさを改めて一人でも多くの方に知ってもらいたいと思います。
 なかでも新日本プロレスさんとの交流を前向きに考えていくつもりです。もちろん会社側と相談した上での話ですが一人のレスラーとしてあらゆる場面で全力の戦いを展開していきたいと考えています。
以上が本日僕から、お話しする事の全てです。個人的な思いなどは6月22日の木曜日をめどに全日本プロレスの公式ホームページに掲載します。よろしくお願いします。」

個人の気持ちとして新日本と戦ってみたい?
「僕自身もそうですし、会社としても、そういう方向に進んでいくと考えています。うちの会社的にも僕的にも、向こうに対してこっちからこういうのは大変失礼だとは思いますけど、いい機会ではないかなと。ファンは新鮮な戦いが欲しいと思いますし。」

新日本で戦ってみたい選手は?

「みんな素晴らしい選手だと思うんで、やっぱりやる気がある選手とこっちも精一杯できれば、頑張りたいと思います。」

 

次に渕が質問に答え
(新日本プロレスとの交流について)

「今のところはまだありません。これはあくまでも川田選手個人の希望という段階なので。いつ話し合いとなるかというと、こっちは二人しかいませんから、向こうの大きな会社に対する礼儀もありますから、一応希望という感じなので、いつ話し合いになるとかまだ決めていません。」
(新崎人生、奥村茂雄の参戦について)
「新崎選手の場合は、全日本プロレスの馬場さんに恩返しという様な気持ちでぜひ参加したいという本人の希望がありますよね。
奥村選手も同じ心境と参加してもらうのは嬉しく思う。」
(他の参加選手について)
「あとの選手に関しては、まだこのメンバーで選手がが少ないから、外人選手はみんなで参加してくるんですけど、日本人選手の場合は確かに人数少ないもんですからね。やはり何人か交渉をしたいなと思っています。まだ具体的なあれは、ほんとは早くしなくちゃいけないんだけど。今のところはありません。」
(三沢選手たちについて)
「まぁ今現在去っていた人の事を言う状態じゃないしね。僕らはただ前を向いて進んでいくだけだと思います。」

 

 

新団体設立会見

6月16日午後4時からディファ有明で全日本プロレスを退団した選手24人・レフリー1人と共に三沢光晴が記者会見を行った。

三沢「本日はお集まりいただき誠にありがとうございます。
皆さん既にご承知のとおり私三沢光晴、全日本プロレス役員を辞任いたしまして、選手契約に関しましては契約しない旨を全日本プロレス宛てに通知いたしましたので、つまり退団という事になりました。
約1年間代表取締役として頑張って参りましたが、全日本プロレスの持つ伝統と私がこれからやろうとする理想のプロレスの間にギャップを感じ、このままでは私のプロレスを貫き通すには馬場さんの作った全日本プロレスというプロレスらしさを壊してしまうんじゃないかと思い退団を決意しました。
その後の行動につきましては、ここにいるメンバーと新しい団体をつくりやっていきたいと思っています。細かい詳細につきましては、まだはっきりと決めておりません。
マスコミ・関係者の方には本当にご迷惑を、ファンの方も一番なんですけども、ご迷惑ご心配をかけて居ると思いますが、ここにいるメンバーは私と同じ気持ちで一から頑張っていくつもりですので、あたたかく見守ってくれれば幸いと思っています。
頑張っていくので、これからもよろしくお願い致します。」

(旗揚げ時期について)
早ければ8月をみてますけども、8月9月には旗揚げ戦をしたいと思っております。旗揚げ戦は1試合になったとして、10月ぐらいからツアースケジュールを組んで巡業という形でもっていきたいと思っています。
(集まってくれた選手について)
選手ですか、25名ですか、ほんと選手冥利に尽きるとしか言えませんし、自分の意見に賛同してくれたこと本当に感謝しておりますし、ここにいる全員自分の意志でもっともっといいプロレスを作りたいと思って一緒に集まってきたくれた仲間なので、僕も一選手として皆の中に入って頑張っていきたいと思います。
(退団を決意した理由)
一番は時代に添ったというか、今の全日本プロレスの演出その他もろもろ、私はもっと今風に若い者向けにやりたかったんですけども、まあ古いファンの方からもファンレターとかで全日本らしさでやってくれと。
ちょっとまぁ派手な事をやると全日本らしくないという意見もだいぶありましたし、それならば本当にもう一から自分でやろうという部分です。
(退団を決意したのは)
6月13日の役員会辞任後です。
(馬場元子さんの声明文について)

その日に読ませていただきました。私の方からあまり、会社内部の問題なのでコメントする気持ちもありませんし、こんな状況ですから元子さんとけんかするような気持ちは私にはありません。

ただ借入金につきましては、私が社長に就く前の借入金を、奥さんの指示に従って返したと私は聞いています。
(全日本プロレス次期シリーズへの参戦要請について)
僕は実際そういうアレは聞いておりませんし連絡も来ておりませんが、ファンの方には迷惑をかけられないので、向こうから要請があれば出るつもり。まぁこちらの条件と向こうの条件が合えば出る気持ちはあります。
(新団体の準備について)
準備に関しましては一切動いておりません。まだ。何も。事務所・練習場・興行に関します一切は、全然何も動いておりません。現段階では。
(他団体との交流について)
現時点では全然考えておりませんが、はっきり言えば全日本の頃よりは、もっと前向きに考えられると思っています。
(外国人選手について)
まだその点につきましても全然動いてませんので、まぁコンタクトももちろんとっておりませんから分かりません。
(目指すもの)
一番やりたいことは抽象的になりますけども、まぁ簡単に言えばの選手とファンがどっちも楽しめるプロレスを目指していきたいと思ってます。

(全日マットでの戦いを支持していたファンに対して)
全日本さんには、ほんと一からお世話になり感謝はしております。
ファイトスタイルは全日本にいた頃となんの変わる事もなくできると思いますし、それ以上のファイトはこれから出来ると確信しておりますので、ファンの方はすごい心配してると思いますけども、これからの僕らの試合を見て納得してもらいたいと思います。
(川田選手について)
お互いもう子供じゃないですから、己の道は己で決めればいいと思いますし、川田は川田で自分がそう決めた道ならば、最後まで貫いて頑張って欲しいと思います。
(テレビ中継について)

まだそこまで考える余裕もありませんし、リングの上で僕らは試合をして見せる事しか現段階では考えておりません。
(ジャイアント馬場さんに対して)
本当にもすごいお世話になった事は本当に感謝しておりますし、一からのプロレスというものを教えてくださった方なので、感謝というひと言しか言えないですけど、僕らが一生懸命試合を頑張れるのが一番。見ててくれば分かってくれると思いますけど。


各選手のコメント

力皇猛「自分の気持ちといたしましては、三沢さんとお会いしていろいろ話をしてプロレス界に入ったんで、三沢さんの下で頑張っていこうと思って初めに入ったわけですから。ただ自分はこれからも頑張っていこうというだけです。」
永源遥「私は三沢選手と考えは全く同じなので一緒に行動しました。他の選手も多分考えはものすごく近いと思います。」
秋山準「永源さんと一緒です。」
小橋健太「ここにいる全選手と共に理想のプロレスの実現を目指して頑張っていきたいと思います。」
百田光雄「全員の気持ちはひとつなので、ひとつになって三沢社長についていくという気持ちだろうと思います。僕もそうです。」
田上明「みんなで一緒にやっていこうと。それと全日本プロレス、どうもありがとうございました。」
ラッシャー木村「頑張ります。それだけです。」
泉田純「頑張ります。」

菊地毅「同じようですが、頑張ります。」
小川良成「三沢社長について頑張るだけです。よろしくお願いします。」
大森隆男「僕のプロレスの中での目標は、打倒四天王五強なんで、その目標を実現する為によりよい環境で試合をする事で、三沢社長について行く事に決めました。」
高山善廣「倒しがいのあり踏みつけがいのある強い選手が揃っているので、僕はこっちで頑張ろうと思いました。よろしくお願いします。」
井上雅央「心機一転がんばりますので、よろしくお願いします。」
浅子覚「夢を持って頑張ります。よろしくお願いします。」
マイティ井上「私はレフリーですけども、三沢社長と考えはまったく同じなもんで、三沢社長についてきました。これからも頑張りますので、よろしくお願いします。」
小林健太「一生懸命がんばります。よろしくお願いします。」
丸藤正道「自分はプロレスラーとしての精神面、技術面の向上を図るには、この選択が一番だと思っているので決めました。これからもよろしくお願いします。」
垣原賢人「頑張るのみです。」
金丸義信「頑張ります。」
森嶋猛「自分の選んだ道に悔いはないと思うんで頑張ります。」

橋誠「ここで頑張っていきたいです。よろしくお願いします。」
本田多聞「私たちが選んだこの道が良かった悪かったという事は抜きにして、素晴らしいものを作ったね。良かったねと言われるように精一杯努力していきます。そのつもりで三沢社長についていくことに決めました。皆さんが良かったねと言ってくれるようにやって答えを出します。」

志賀賢太郎「自分で選びまして、自分でこういう行動へなりまして、自分なりに頑張っていきたいと思います。」

池田大輔「先日、自分はフリーになったばかりなんですけども、こういう事になってしまいまして、三沢光晴なる大人物に自分はついていこうと決心しましたんで、よろしくお願いします。」

 

 

三沢ら30人全日退団

6月16日午前、三沢ら選手23人、練習生1人、レフリー・リングアナ6人計30人の辞職届が内容証明郵便にて全日本プロレス事務所に届けられた。
同日午後6時家族の急病の為に九州に行っていた渕正信が帰京し、全日本プロレスの事務所で契約を更新。

本日の動き

6月15日全日本プロレスから2000サマー・アクション・シリーズの日程と参加外人選手が発表された。
同日、全日本プロレスの選手会が開かれ、今後についての話し合いが行われた。