宇佐見りん著「推し、燃ゆ」を我が家のヘタレNo.2が自ら購入し、私に読め、と言わんばかりにテーブルに置いてあったので、本日完読しました。(推しの子ファンなので、もしかして関連書籍と勘違いしたかもしれないですが) 現役大学生の作家さんの本を読むのは初めてで、若い人の心情の表現方法(受験勉強モードのクセがまだ取れません、、、)が、いかなるものなのか興味深々で読みました。推しを失う不穏な空気がどんどんと重くなり、さあラスト、推しの消滅による主人公の地味かつ衝動的な行動に、おお、こんな表現で伝えるのか!と感嘆。自分のつらさを人に納得させるだけの言葉が見つからないもどかしさ、絶望感、、、LINEの会話のような軽さでぐいぐいと読ませる素晴らしい本でした。あとがきで、若い読者に向けて学校の先生のダメなタイプ、良いタイプの見分け方アドバイスにも痺れました。