私はこれまで、現在のアクアリウムのシステムにはふたつの根本的な問題があると繰り返し述べてきました。
一つは定期的な水換え作業が不可欠であること。二つ目はコケの発生を皆無にすることが不可能な点です。もしこれらの問題点が解消できる日がくれば、アクアリストの人口はもっと爆発的に増えるはずだといつも地団太を踏む思いでいます。
そしてこれらの問題点を解消できるものが現れるとすれば、それはきっと未だ見ぬ新種のバクテリアの登場によるものに違いないという確信めいた予感を持っていました。
今回のお話の中に登場するバクテリアは、ひょっとしたらアクアリウムの未来図を大きく塗り替える一翼を担うのではないかという、私にそんな予感さえ感じさせるすぐれものなのです。
私がこのバクテリア商品に出逢ったのは、2005年12月の初旬でした。16枚にもおよぶ長ったらしい商品説明書と、小さなナイロン袋に入った茶色の粉末のサンプル品が1つ、あるメーカーさんから送られてきました。最初は何気なく説明書に目を通していただけなのですが、読み進むにつれぐいぐい引き込まれていく自分がいました。そこには、私が空想していたバクテリアの世界と符合する内容のことが書かれていたからです。
このバクテリアに興味を持った私は、さっそくサンプル商品を実際に試してみることにしました。透明感が今イチと感じられる水槽のいくつかに、ほんの少量ずつ入れてみることにしました。そして翌日、心なしか飼育水の透明感が上がったような気がしました。ほのかな期待が私の心の中に芽生えました。
今度は商品を５個オーダーし、もっと色んな水槽で実験をしてみることにしました。この新しいバクテリアの注目すべき大きな特徴の一つに『プロバイオティクス効果』というものが挙げられます。プロバイオティクスとは、腸内微生物のバランスを改善することにより、人などに有益な効果をもたらす生きた微生物と定義されており、主に乳酸菌やビフィズス菌がこれらに相当し、現在２１世紀の予防医学として最も注目されています。つまり観賞魚の体内にも有用微生物を積極的に取り入れて、崩れた腸内細菌のバランスを改善し免疫力を高めることで、病気に懸かりにくい丈夫な魚にしようというものです。そしてこのバクテリア商品は、３５種類の水の浄化に貢献する有用微生物を突然変異により一つの菌株に固定さすことに成功したオリジナルバクテリアで、好気性でありながら嫌気性の性質を持ち合わせているため、魚の腸内でも確実に生きて働くというのです。おまけに水換えのタイミングまで、バクテリア自身が教えてくれるといいます。飼育水の色がほんの軽く黄ばんできた時が水換えの時期で、およそ月に一度程度で良いと書いてあるではありませんか。
正直、ほんまかいな？というのが私の感想でした。そしてその日から餌に少量混ぜて、販売水槽のすべての魚に与えてみることにしました。
答えは数日後に表れました。お客様からご注文頂いた魚をアミですくうのに、今までよりも時間がかかってしまうようになったのです。
明らかに魚たちの動きが違うのです。なんかピチピチしてるという表現がぴったりなのです。
そしてもう一つ、水草レイアウト水槽の中で顕著な変化が見られました。黒くちじれかけていたミクロソリウム・ナローリーフの葉がいつのまにか青々と繁ってきたのです。私の期待は、ある部分確信に近づいてきました。
これはタダモノではないと・・・
当店では、これまでいくつものバクテリア商品を拡販してきました。日々進化を続けるこの分野の商品群の中で、どれもがその時代の最先端の商品だったとは思います。そして現在では『BIOスコール』という商品がお客様のリピート率ナンバー１の大ヒット商品となっています。水換えの後にこれを入れると驚く程光り輝く水になり、コケも出にくくなるという点で大きなご支持を得ています。お客様からは、今まで色んなバクテリアを試してみたけれど、これ程効果が目に見える商品はなかったというお声を良く頂戴します。
それほど素晴らしい商材が定着しつつあるにもかかわらず、あえて今回この新しいバクテリアをご紹介するのには、正直少なからずためらいがありました。せっかくこれまで一生懸命お勧めして、認知して頂き、定着しつつある売れ筋商品とバッティングするような商材を今お勧めしたらお客様が混乱されるのではないかと。
バクテリア商品というものは、最初に一度だけ使用すれば後はもう入れなくても大丈夫というものではありません。定期的に入れ続けてこそ初めてその真価が発揮されるものなのです。その意味では、カルキ抜きと同じように消耗品なのです。そう考えるとコストパフォーマンスがかなり重要な部分を占めることは言うまでもありません。いくら素晴らしい効能を持つ商品であったとしても、コストがかかり過ぎると継続して使用することは難しくなるのが人情です。
実は、今回ご紹介している新しいバクテリアは従来の商品と比べて格段に安い。安過ぎるくらいなのです。60cm水槽を10本立ち上げるだけの分量が入って、メーカー希望小売価格は1575円。私はこの価格設定にメーカーさんの良心を強く感じました。良い品を安く、少しでも多くのお客様に広めていきたいという。だからこそ拡販してみようという気になったのも正直なところです。
今回お話した新しいバクテリアを改めてご紹介します。
商品名 『MAX35BIO』 5g入り
製造販売元 バイオマックス 当店売価 1380円(税込)
今度はお客様の水槽で実際にお試し頂いて、ご感想をお聞かせ頂きたいと思い、メーカーさんにお願いしてサンプル商品を多数ご用意いたしました。ぜひご遠慮なくお試しください。新規に水を立ち上げる時はもちろんのこと、すでに立ち上がっている水槽をお持ちのお客様は餌に混ぜるか、そのまま魚に与えてみてください。きっと何かが変わるはずです。
この商品が、現在のアクアリウムのシステムを根本的に変革する、その引き金になってくれるものであることを願ってやみません。
一つは定期的な水換え作業が不可欠であること。二つ目はコケの発生を皆無にすることが不可能な点です。もしこれらの問題点が解消できる日がくれば、アクアリストの人口はもっと爆発的に増えるはずだといつも地団太を踏む思いでいます。
そしてこれらの問題点を解消できるものが現れるとすれば、それはきっと未だ見ぬ新種のバクテリアの登場によるものに違いないという確信めいた予感を持っていました。
今回のお話の中に登場するバクテリアは、ひょっとしたらアクアリウムの未来図を大きく塗り替える一翼を担うのではないかという、私にそんな予感さえ感じさせるすぐれものなのです。
私がこのバクテリア商品に出逢ったのは、2005年12月の初旬でした。16枚にもおよぶ長ったらしい商品説明書と、小さなナイロン袋に入った茶色の粉末のサンプル品が1つ、あるメーカーさんから送られてきました。最初は何気なく説明書に目を通していただけなのですが、読み進むにつれぐいぐい引き込まれていく自分がいました。そこには、私が空想していたバクテリアの世界と符合する内容のことが書かれていたからです。
このバクテリアに興味を持った私は、さっそくサンプル商品を実際に試してみることにしました。透明感が今イチと感じられる水槽のいくつかに、ほんの少量ずつ入れてみることにしました。そして翌日、心なしか飼育水の透明感が上がったような気がしました。ほのかな期待が私の心の中に芽生えました。
今度は商品を５個オーダーし、もっと色んな水槽で実験をしてみることにしました。この新しいバクテリアの注目すべき大きな特徴の一つに『プロバイオティクス効果』というものが挙げられます。プロバイオティクスとは、腸内微生物のバランスを改善することにより、人などに有益な効果をもたらす生きた微生物と定義されており、主に乳酸菌やビフィズス菌がこれらに相当し、現在２１世紀の予防医学として最も注目されています。つまり観賞魚の体内にも有用微生物を積極的に取り入れて、崩れた腸内細菌のバランスを改善し免疫力を高めることで、病気に懸かりにくい丈夫な魚にしようというものです。そしてこのバクテリア商品は、３５種類の水の浄化に貢献する有用微生物を突然変異により一つの菌株に固定さすことに成功したオリジナルバクテリアで、好気性でありながら嫌気性の性質を持ち合わせているため、魚の腸内でも確実に生きて働くというのです。おまけに水換えのタイミングまで、バクテリア自身が教えてくれるといいます。飼育水の色がほんの軽く黄ばんできた時が水換えの時期で、およそ月に一度程度で良いと書いてあるではありませんか。
正直、ほんまかいな？というのが私の感想でした。そしてその日から餌に少量混ぜて、販売水槽のすべての魚に与えてみることにしました。
答えは数日後に表れました。お客様からご注文頂いた魚をアミですくうのに、今までよりも時間がかかってしまうようになったのです。
明らかに魚たちの動きが違うのです。なんかピチピチしてるという表現がぴったりなのです。
そしてもう一つ、水草レイアウト水槽の中で顕著な変化が見られました。黒くちじれかけていたミクロソリウム・ナローリーフの葉がいつのまにか青々と繁ってきたのです。私の期待は、ある部分確信に近づいてきました。
これはタダモノではないと・・・
当店では、これまでいくつものバクテリア商品を拡販してきました。日々進化を続けるこの分野の商品群の中で、どれもがその時代の最先端の商品だったとは思います。そして現在では『BIOスコール』という商品がお客様のリピート率ナンバー１の大ヒット商品となっています。水換えの後にこれを入れると驚く程光り輝く水になり、コケも出にくくなるという点で大きなご支持を得ています。お客様からは、今まで色んなバクテリアを試してみたけれど、これ程効果が目に見える商品はなかったというお声を良く頂戴します。
それほど素晴らしい商材が定着しつつあるにもかかわらず、あえて今回この新しいバクテリアをご紹介するのには、正直少なからずためらいがありました。せっかくこれまで一生懸命お勧めして、認知して頂き、定着しつつある売れ筋商品とバッティングするような商材を今お勧めしたらお客様が混乱されるのではないかと。
バクテリア商品というものは、最初に一度だけ使用すれば後はもう入れなくても大丈夫というものではありません。定期的に入れ続けてこそ初めてその真価が発揮されるものなのです。その意味では、カルキ抜きと同じように消耗品なのです。そう考えるとコストパフォーマンスがかなり重要な部分を占めることは言うまでもありません。いくら素晴らしい効能を持つ商品であったとしても、コストがかかり過ぎると継続して使用することは難しくなるのが人情です。
実は、今回ご紹介している新しいバクテリアは従来の商品と比べて格段に安い。安過ぎるくらいなのです。60cm水槽を10本立ち上げるだけの分量が入って、メーカー希望小売価格は1575円。私はこの価格設定にメーカーさんの良心を強く感じました。良い品を安く、少しでも多くのお客様に広めていきたいという。だからこそ拡販してみようという気になったのも正直なところです。
今回お話した新しいバクテリアを改めてご紹介します。
商品名 『MAX35BIO』 5g入り
製造販売元 バイオマックス 当店売価 1380円(税込)
今度はお客様の水槽で実際にお試し頂いて、ご感想をお聞かせ頂きたいと思い、メーカーさんにお願いしてサンプル商品を多数ご用意いたしました。ぜひご遠慮なくお試しください。新規に水を立ち上げる時はもちろんのこと、すでに立ち上がっている水槽をお持ちのお客様は餌に混ぜるか、そのまま魚に与えてみてください。きっと何かが変わるはずです。
この商品が、現在のアクアリウムのシステムを根本的に変革する、その引き金になってくれるものであることを願ってやみません。