
もう「長町機関区」の名前を知っている人も少なくなったかも知れない。国鉄時代には東北本線の交流区間で主力であった基地であり、JR化の後は貨物会社に移行した。ED75が大量に配置されていた機関区としても有名だった。
施設としてその頃は「矩形庫」だったが、一角に「扇形庫」が残されていたことはあまり知られていない。
それに気づいてスナップした写真が残っていた。
よく眺めると不思議な建物。「長町」で蒸気機関車が配置されていた時期があったが、それにしても建物が新しい。よくあるようなカマの煤煙で汚れた様子もない。写真には写っていないが収容庫は数線しかない。蒸気機関車末期にわざわざ小規模な扇形庫を建てたのだろうか?
実は転車台を活かしておくことや、DLの配置があったので簡易的に建造したように思える。ELを矩形庫に、DLを扇形庫に入庫させようとしたのかも知れない。
ED75も終末の頃に写しておいたもの。わかりづらいがED75の2両とも前照灯の片側がない。そもそもELが扇形庫にいること自体珍しい。部品取り用になったのではないか。
併設されていた貨物ヤードはコンテナ化で機能停止し、機関区は東仙台に移された。今は再開発で「あすと長町」というにぎやかな新しい街になっている。機関区がどのあたりにあったのか、往時の手がかりはまったくない。廃線跡を辿るマニアにとってもここはどうしようもないだろう。それでも誰かやるだろうか?

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