4日、英総選挙が行われたロンドンの投票所を訪れた有権者(EPA時事)

【ロンドン時事】英下院(定数650)総選挙の投票は4日午後10時(日本時間5日午前6時)に締め切られ、即日開票された。投票終了直後に発表された出口調査の結果によると、スターマー党首率いる労働党が大勝し、政権交代が実現する公算が大きい。スナク首相の保守党は惨敗を喫し、14年間守ってきた与党の座を明け渡すことになりそうだ。

有権者ら「変化」へ一票 相次ぐ与党批判、労働党に期待―英総選挙

 BBC放送などテレビ各局が合同で行った出口調査では、労働党は410議席を獲得。保守党は解散前から大幅に議席を減らし131議席に落ち込む。5日未明(同午前)にも大勢が判明する見通し。時事通信

 

BBCによれば、出口調査では、労働党が410議席(207増)、保守党が131議席(241減)を獲得する見通しとなっている。保守党は戦後最少の議席となるものの、最大野党になるとみられる。

 

自由民主党は61議席(53増)、新党リフォームUKは13議席、スコットランド国民党(SNP)は10議席(38減)をそれぞれ獲得すると見込まれている。注目は、自民党が大幅に議席を増やしたこと、新党リフォームに保守党の票が流れたのは、保守党が保守の思想・政策をかなぐり捨てた結果である。自業自得だ。