自民党の石破茂元幹事長は18日、BSフジの番組で、安定的な皇位継承をめぐり、「女系を完璧に否定していいのか」と述べ、「女系天皇」の検討に含みを持たせる発言をした。各種世論調査では「ポスト岸田」候補として上位の石破氏だが、この発言はいかがなものか。女系天皇の容認は「皇統の断絶」につながると指摘する識者もいる。 【一覧】主な「ポスト岸田」候補 

 

石破氏は番組内で、「男系優先に決まっているが、女系を完璧に否定していいのかというと、皇室を大切にするということから少しズレていると思う」と述べた。驚くべき発言だ。 皇室典範では、「皇位は皇統に属する男系男子が継承する」と規定し、女性・女系天皇を認めていない。初代の神武天皇以来、例外なく男系だ。過去の女性天皇は「男系の女子」であり、次期天皇(=男系の男子)が幼少などの理由による中継ぎ役で、女性天皇のお子さま(女系)が天皇になったケースはない。 

 

麗澤大学の八木秀次教授(憲法学)は「石破氏は『天皇とは何か』『皇統とは何か』という正統性を理解できていない。初代から例外もなく一貫して父方に連なる方が継承されている。男系の血筋という厳格な仕組みもあるなか、こうした意見は『皇室の消滅』『皇統断絶』につながる考え方ではないか」と語気を強めた。 

 

安定的な皇位継承策に関する議論で、岸田文雄首相は「女系天皇以外の方法を検討すべきだ」と述べた。 5月に開かれた衆参13党派の代表者会議では、政府の有識者会議が2021年に答申した、①女性皇族が婚姻後も皇族の身分保持②養子縁組による旧皇族男系男子の皇族復帰―について、自民、公明党などは両案を評価した。

 

立憲民主党は「女性皇族の配偶者と子にも皇族身分を付与する案」を同時に検討すべきだと主張。共産党は女性・女系天皇を認めるべきだとする。 八木氏は「政府も自民党も安定的な皇位継承に向けて『男系を維持する立場』だ。石破氏の発言は、立憲民主党の一部や共産党の考えに近い。『次期総裁選び』にも影響するのではないか」と指摘した。夕刊フジ

 

万世一系の皇統維持には男系男子天皇である。石破茂氏の女系天皇容認は皇室を破壊しようとする左派勢力と同じである。厳しく糾弾する。皇紀2684年、我が国は立憲君主制である。

 

現在、天皇皇后両陛下は訪英をされているが、英王室は、天皇陛下をインペラー(皇帝)としている。皇紀とは、日本神話で 神武 天皇が即位したとされる、(西暦)紀元前660年を元年とする年の数え方で、令和6(2024)年は、皇紀2684年にあたる。