政治を神聖化して、政治は最高道徳であると言うことも正しい、でも、行き過ぎた精錬潔白な政治がカルトを産む温床。

 

ギルバート・ケイス・チェスタトンは、狂気を生むのは実は理性なのであると。でも、正義の実現、政治に清廉潔白を求めることで共産主義の全体主義とカルト教団の勢力に日本の政治が侵された。私たちは、狂人には理性も論理もないと思っていないだろうか?

 

ところが、チェスタトンは次のように言う。狂人は正気の人間の感情や愛憎を失っているから、それだけ論理的でありうるのである。実際、この意味では、狂人のことを理性を失った人と言うのは誤解を招く。狂人とは理性を失った人ではない。狂人とは理性以外のあらゆる物を失った人である。