国会前の脱原発のデモ=2014年3月9日

東日本大震災後、東京・永田町の首相官邸前で毎週金曜夜に脱原発を訴えてきた市民団体「首都圏反原発連合」が、3月末で休止する。金曜デモを397回行ってきたが、参加者が減少し、資金難になったことが主な理由という。7日には、団体が主催する休止前最後の国会前での集会があり、参加者が「原発はいらない」「再稼働反対」などと訴えた。

 集会は、11日に東日本大震災から10年となるのを前に開催し、数百人が集まった。新型コロナウイルス感染防止のため、参加者の検温などの対策をとった。

 仙台市出身の高橋智彦さん(29)は、東京電力福島第一原発事故から約10年が経過し、記憶の風化が心配という。「事故はまだ終わっていない、という思いを政治に届けたかった」

 東京都大田区の伊藤あき子さん(67)は9年前から金曜デモに参加。コロナ禍でいまは行っていないが、休止と聞き、この日の集会に参加した。「金曜デモを通じて、おかしいと感じたら、政府に怒っていいんだと気づかせてもらった」

12年6月には20万人、首相とも面会したが

朝日新聞
 原子力発電も、脱炭素化の有力な選択肢だ。再生可能エネルギーとの共存や、水素の製造、熱エネルギーの利用といった多様なニーズにこたえる。原子力技術のイノベーションが世界各国で進められている。代表的なもののひとつが、「小型モジュール炉」です。SMR(Small Modular Reactor)とも呼ばれ、世界各国で開発が進められている。その特徴をキーワードであらわすとすれば、「小型」「モジュール」「多目的」の3つがあげられる。脱原発は時代の趨勢ではない。