色男 | 愛染恭介のやぶからぼう日記

色男

すごいエロいんです、と云われて
実際には大したことないことばかり。
すごい馬鹿やってる、と聞かされて
実際見ると、真面目なんだなあと思うことがほとんど。
ほんとうにバカバカしかったり
エッチであるには、背中に張り付いているような
どうしようもない因果を明かさねば
ただの記号でしかない。
そういうスタンドプレーは、もう受けつけない。

早川義夫さんに「この色男」と言われた。
とても戸惑った。嬉しいというよりも、
自分で言うとただの嫌味になることを承知で
この手の言葉はもう勘弁だし、昔から拒否反応が出るし、
なによりも歌そのものが本人であるような
早川義夫こそ色男で、こういう方に言われると
ただただ実のない阿呆な自分に思えた。

でも早川義夫はスタンドプレーではない。
骨の髄までさらけ出している。
この人は嫉妬をこめて言ったに違いない。
おだてではなく!

だから色男になってやる!歌になってやる!
というわけのわからない言い聞かせを自分にした
刺激的な早川さんのライブの夜でした。