沸点
以前私がお世話になっている三鷹のバイユーゲイトの有さんがこんな話をしていた。
彼はミュージシャンだけではなく、ボクシングのボクサーの応援・サポートなんかもしている。
今や全国的に有名人となった内藤大助選手は、その長いキャリアの中常に良い試合をしてきたにも関わらず、
ほとんど注目されることもなくファンは歯痒い思いをしてきたそうだが、これまたボクシングファンには元々評判の
悪かった亀田一家と対戦することになって一躍有名人となった。きっかけはどうあれ、
日本のボクサーのファイトマネーはとてもシビアらしく、注目を浴びることは選手生命を維持する上で大歓迎なことだ。またミュージシャンの世界でも、インディーズではがんばっても1000枚のCDを売るのが精一杯のバンドが、何かをきっかけに100万枚をセールすることがあるらしく、桁をはずれたうなぎのぼり的注目度には
「沸点」のようなものがある、と言っていた。
さてベルクも立ち退き騒動という、本来あまり歓迎されるべきではない由々しき事態で注目を集めることとなってしまった訳なのですが、幸か不幸かルミネ側から10000名を越える署名に対しての回答なく態度をも変えないことにメディアが続々注目してくれるお陰で、店も毎日お祭状態の忙しさ。
しかも日刊サイゾーやmixiのニュースで扱われた先日、ベルクのホームページのアクセスが
80000件!東京ドーム2個分のアクセス(←フテキセツ、でも言ってみたかった!)という以上事態に。
ネットでのメディアの力を思い知らされたのです。しかし、この数字が物語るのはベルクという店自体が
注目されているというよりも、いろんな人が自分の身に置き換えて自分の周りの街のことや、自分のお店のことや、大企業のあり方や・・・あらゆる思いの集約されるところなのでありましょう。
だからこれだけの数字の方に知られることになれば、当然いろんな方が出てくるわけで、
ベルクに一回も足を運んだことのない方からの激励や疑問やらを投げ掛けられ。
だからこそ、今我々スタッフは冷静さと何をどう伝えるべきかの焦点を持ち合わせねばならない・・・
って、ただ日々店を切り盛りするだけなんだけどね。
ふと、これが沸点か、と思った。この人の勢いというものに正直戸惑いと脅威を感じずにはおれんです。
しかしほとんどが応援してくれる声なので本当にありがたいです。
話は変るけど、回りには本当に良いミュージシャンがいっぱいいる。友人たちの音楽にこそ沸点が訪れて欲しい。え?私の音楽はそれに便乗するんでいいよ!
でも12・11は「沸騰」を願ってます!!
12/11(木)吉祥寺MANDA-LA2
出演:愛染恭介&大西英雄/崔在哲(チェ・ジェチョル)from木蓮
~唄とギターとドラムとピアノとチャンゴ
open18:30 start19:30 charge\2000(+1drink)