熱歌~セプコン | 愛染恭介のやぶからぼう日記

熱歌~セプコン

9/7天窓での「熱歌」ライブ、私にとっちゃ夢のような夜でした。

リアルタイム、国分寺エクスペリエンス、ともに結成18年らしいけれども

それぞれとの付き合いも長く、慕ってきた両バンド。メンバーだけでなくお客さん、

今はつきあいのなくなってしまったかつての仲間などとのいろいろな思い出が巡る。

でも、ノスタルジックになることなく、皆今の音を作り続けている。新しい関係をつくり続けている。

苔が生えることなく転がり続けているよ。ほんと歳を重ねるごとに瑞々しくなっていく皆は妖怪っす!


そして昨日9/11は全く雰囲気の違う四谷「石響」でのセプテンバーコンサート。

会場は字の如く四方が石の壁で、自然の響きが心地良い。当然音響を使わず生声、生ギターで。

だからゴマカシの効かない真っ向勝負だ。そしてお客さん参加型のワークショップ的な企画もあったので

いつになくお客さんとの距離も短い。なかなかありそうでないユニークな会になったのでは?

とにかく9・11のニューヨークテロに因んだコンサートだったので

出演者の俳優飯原さん、舞踊家のうすいさんと事前に方向性を探るも、

うまくまとまらずぎりぎりまでプログラムを置かざるを得なかった。ところがどっこい本番2日前になって

飯原(めし)さんとあれよあれよという間にプログラム完成、そこにうすいさんのアイデアも加わって

「これはいけるかも!」という気に。

とにかく「戦争」という人を殺し屋に仕立てるそのパワーに逆らう流れを作るのに「平和」という空虚な

言葉を羅列したところでかなうわけがない。そこには今まで犠牲となった死者の「声なき声」を

一同に集めるぐらいの思いが必要、とどこかで思い始めていた。

とは云え、なにか大げさなことをやるのでなく、言葉と言葉の間にあるのりしろの部分でなにか

持ち帰ってはくれまいか。そんな偉そうなことを今言えるのも、

踊りのうすいさんあってのことだ。うすいさんがそれを体現してくれた。

そしてそんな全体の流れを、時にユニークにお客さんをリラックスさせ運んでいっためし。

この二人の堂々としたパフォーマンスに、ただただ必死についていく私・・・。

面食らった方もいたかも知れないけど、本人たちには意図してか、しないでか

何かストーリーのようなものが仕上がったのでは?なんて思ってます。


もうひとつよかったのは、シリア帰りの西くんにカルダモンコーヒーを休憩時間に振舞ってもらって

おおむね好評だったこと。司会を務めてくれたさとみっちくん、皆様おつかれさまでした!