眠い・・・・・今朝も早よから電車に乗って外出・・・
連日連夜の畑仕事・・・だけじゃなくて、毎日何10ものバターを作り、クッキーを焼き、切手が出ねば落胆し・・・そして新たに加わった酪農家としての道・・・勿論リアルでは無く、あくまでもバーチャルな世界のお話。好きでやっている(もしくは遊んでいる)のだから文句は言えぬが、クエスト達成まであとホットケーキ4個・・・つまりは寝る間を惜しんでせっせと働いているので・・・だから、眠いのだ・・・。
だというのに、親孝行しに朝から外出・・・昼前に地元に戻って来た時には、早くも疲労困憊のピークを迎えていた。
そろそろお昼時・・・帰宅してトマトとナスをたっぷり使ってパスタでも作ろうか・・・
口の中も脳みそ中もトマトの甘酸っぱさで侵略されかけた丁度その頃、
強烈な思いが、私を支配し始めたのだ!
それは、トマトにもナスにもパスタにも共通点など全く見受けられない食べ物・・・。
何故、突然、このお店を思いついたのかも判らないのだが・・・
一度脳みそが支配されてしまったら、もう止まらない!
(BGM:山本リンダ・・・ご一緒にどうぞ!「もう、どうにも止まらない~」)
私の脚は、その店を目指し、既にまっしぐら状態・・・。
さて、どんな店か・・・
<<ヒント>>
疲労困憊の肉体が喜ぶようなスタミナの源!
今日食べに行かないと、今度はいつ行けるか判らない
12時前から行列が出来るから、行くなら開店して間もなくまで
外出先から一旦帰宅して荷物を置いたのが11時30分・・・
その店の開店する時間だ。
そして私の自宅から、サンシャイン60(日本で二番目に高い高層ビル。60階建て)方面に歩くこと5分・・・その隠れ家的名店は、サンシャインシティの城下町・春日通りからちょっと西巣鴨橋方面に入った位置にある。
◆完璧に逆光だが・・・左の高いビルがサンシャイン60。右手の小さな看板が、本日の目的地。このお店からサンシャインは5分かからない程度。
本日のお店は、知る人ぞ知る名店、その名も「東亭」だ。
だからさぁ、何の店なのよぉ~!!!
慌てることなかれ!ガラス扉に書いてあるだろうが・・・。
こちらのお店、日本人の3大国民食とまで言われる(誰が言ったかは定かでは無いが)
「餃子専門店」なのだ!
(3大国民食って、ラーメン、餃子、カレーね!巨人・大鵬・卵焼きじゃないからね!・・・昭和45年以降に生まれた方は、スルーして下さい・・・)
こちらのお店、餃子専門店とカンバンを掲げるだけあって、絶品餃子を食べさせてくれるお店!
メニューは、
焼き餃子
水餃子
ポークシューマイ
この3品だけだ!
◆定食で820円均一・・・もしかして「えっ、高いかも・・・」と思う方もいるかと思うが、実物を見てそして味わったら、これが高いなんて思う人は一人も居ないこと請け合いだ!
私が入店したのは11時45分・・・良かった・・・まだ席は半分くらい空いていた・・・一番好きなカウンター左端に座れた。
こちらのお店、年配のご夫婦がやっている。ご主人が料理人、奥様が接客担当だ。
お二人ともとても感じ良く、明るい雰囲気が心地よい。
何を食べようか・・・家を出て歩いてきた間に既に決めていたハズだったが、ちょっと悩む・・・しかしやはりここは定番の「焼き餃子定食」で初志貫徹しよう!
(実はいつもミックス定食と悩んでしまう。ミックスとは、餃子4個にシューマイ2個の定食だ)
店内は20席程度と、小ぶりなお店だが、厨房は結構広い・・・。左側にコンロが並び、ご主人が終始調理し続けている。中央に業務用の大きな冷蔵庫がド~ンと鎮座ましましていて、その中に生の餃子達が大量の銀色バットの上で、出番を待ち構えている。(ご主人が、注文を受ける度にその冷蔵庫を開け閉めして餃子を出すので、良く観察できる)
そして左側が奥さまの空間・・・大きな電気釜からご飯をよそったり、食器を用意したり、そしてお会計のレジもある。広い厨房のお陰なのか、無駄なモノが陳列されていることもなく、大変整然としていてオープンキッチンだが見ていて気持ち良いくらいキレイに片付いている。
いつもなら注文してから10分程度で「お待ちどうさま!」と餃子達が出て来るのだが、本日は開店と同時に入店出来なかったせいか、第一陣が大人数のOL達だったせいか、結局20分程度待つことになった。
時刻は12時をまわった・・・お店の外には既に10人以上の男女が並んでいる。この界隈はオフィスが多いし、サンシャインからも結構食べに来る人が多い。きっと彼らにとっても、「餃子といえば東亭」なのであろう。いつも注文する様子を見ていると、リピート客が殆どだ!
さて、美味しいモノを待つのは、楽しい時間だから私は構わないのだが・・・ホラ、私にはアレが憑依しているから・・・カレがね・・・あんまり待たせると暴れ出す危険性があるワケだ・・・
あと5分遅れていたら、惨状を見ることになったかも知れない・・・というその時、
きゃぁ~!!!今日も凄しぃ~!!!
隣にタバコでも置けば餃子の大きさが比較出来たかも知れない・・・残念無念
定食には山盛りのご飯と、自家製の浅漬け、そして中華スープが付いている。
判る人には判る比較方法だが・・・
銀座の名店「天龍」の有名なジャンボギョーザよりも1割くらい小さく、
日高屋の格安餃子の3倍くらいの大きさ・・・と言ってイメージできるだろうか?
食べ盛りのスポーツ系部活をやっている男子高校生でも満足出来そうな量と言えよう・・・。
手作りの皮は、薄手だが、弾力がありモッチリ・シッカリとした食感。
中の具は、ジュースィーな豚肉の他に、キャベツ、ネギ、ニラ、少量のニンニク、ショウガが入っているのか?口の中でホロホロと崩れる程度で、決して塊にはなっていない。
究極なのが、キャベツだ。荒い微塵切りなので、適度に食感がシャクシャクと残り、それが噛みごたえもあって楽しい!
そして何と言っても焼き加減だ!焦げる寸前の、一番香ばしさが出たろことろでお皿に盛っている感じだ!アツアツの湯気が立つこのお皿が、目の前に供じられると、何だかとっても幸せな気分になってしまう。
さぁ、能書きが長くなったが、今日も美味しく頂こうじゃないか!
・・・・なんとまぁ、いつもながら安定した味だ・・・・
キャベツの食感も、皮の感触も、香ばしい焼き加減も、そしてそれを口に入れた時のバランスも・・・言うこと無し!大満足!まさに「King of 餃子」だな~!
ついでに、せっかくだから他のメニューもご披露しようか・・・。
このポークシューマイ、結構大きくて、お肉がズッシリ入っている!
(持つと重い~!)重量感ある逸品!肉汁が滴る絶品だ!
◆こちらは水餃子!焼き餃子とは全く違って、皮が厚くて耳たぶみたいにモチモチしている。具は少なめ。サッパリしていて、こちらも美味しい~!(写真はお借りしました・・・)
このお店に関しては、アシスタントである主人に感謝せねばならない。
その昔・・・今から10数年前のこと・・・主人は2年間の約束でサンシャインの中にあった経済産業省の外郭団体に出向していた。その時に親しくなったプロパーの方が毎日近隣の美味しいランチ店舗に連れていって下さったそうだが、その内の一つがこの東亭だったのだ。
確かにその頃、帰宅した主人から「今日は美味しい餃子のお店に行ったんだ!」という報告を聞いていたような気がするが、何せその当時はO田区O森在住・・・池袋なんて地の果てくらいに考えていたから、(主人が毎日通勤しているというのに・・・でも山手線半周なんだもん・・・やっぱ遠いよ・・・)全く興味を持つことも無かったのだが、今から2年半前にその「地の果て」に引越しをしてきて、昔の出向時代に開拓したお店を巡るようになってから、本日の餃子にも出会えるようになったのだ。
しかもこのお店、我が家から激近・・・丁度サンシャインと我が家の中間地点に位置している・・・。
ということもあり、大体2月に1度くらいの頻度で、ランチをしにやってきているのだ。
ところで、最初にこのお店のヒントをいくつか記載した中に、
「今日食べに行かないと、今度はいつ行けるか判らない」
とあるが、そんなに近いんなら、いつでも行けるじゃないさ!
ところが・・・である・・・
土日祝日が休みで、夜は持ち帰りのみ・・・
この親方日の丸的な営業体系・・・こんなコトでいいのか?
全く知らない人のブログで、こちらのお店のことが出ていたのだが「店主の体調が良く無いため」このような営業時間にしている・・・と書かれてあった。
室温40度を軽く超えるであろう厨房の中で、ひたすら油と湯気を浴びながら餃子を焼く作業・・・とても重労働で、どれだけ体に負担が掛かるかは、見ているだけでも理解できる・・・
しかも、多分ランチが終わって暖簾を片づけ、少し休憩した後には翌日分の仕込みが待っている・・・冷蔵庫の中に整然と並んだ餃子達の量は、半端じゃなかった・・・。そして、清潔に磨かれた店内・・・奥さまも閉店してから一生懸命掃除して、それに仕込みとかもお手伝いしてるんだろうなぁ・・・。
昔、主人が通っていた頃は、古い2階建の店舗で、もうちょっと席数が多かったらしい。夜も開いていて、ビール片手に餃子を食べるというスタイルも楽しめたのだそうだ。
今の店舗はおそらく数年位前に建てたのだろう。1階が店舗で、2階3階が自宅仕様らしい。店舗の右脇に玄関があるし、店内からも自宅に入れるドアがある。
なんでこんな事を知っているのかというと・・・勝手にドアを開けて中を覗いたワケじゃない!
店舗入り口から突然入って来た茶と白が混ざったキレイな猫・・・長い尻尾をピーンと張りながら、優雅に店内を歩き、私の横をすり抜け、室内のドアの前で座った。奥さまがドアを開けてやると、おもむろに客の方を振り返り、挨拶してから(のように見えた)ドアの向こうに消えて行った・・・という光景を見たからだ。
料理を出す店に猫って何事~!という意見は置いておいて・・・(私は猫には寛容)
行列が出来るほどの名物餃子で、この東池袋の地に大きな家を建てちゃうんだから、ある意味、凄いわぁ~!(着眼点はそこか???)
ということで、平日ランチでしか味わうことが出来ないお店・・・
なので、現在主人は滅多にこのお店に通うことが出来ないのだが、それも仕方無いこと・・・。
それでも夏休みとか、平日に休暇を取るようなことがあれば、思いだしたかのように餃子を共に食べに行くこともあるのだが・・・
実は最終兵器があるのだ!
それは
「テイクアウト」!!!
勿論、今日も買ってきましたとも!
生の餃子×2人前~!!!
冷蔵庫で数日もつし、冷凍にも出来るしね!
これで恨まれたり呪われたりしないで済むというもの!
いつもなら、水餃子やポークシューマイもテイクアウトしてくるのだが・・・
水餃子は、バイトの日など、帰宅してから簡単に作れるから嬉しいよね!
シューマイも蒸し器に入れるだけだし。この二つは、自分で調理してもお店に近い味が出せるから便利な惣菜だと思う。
焼き餃子は・・・東亭で焼き方のレシピを頂いて、その通りのお水の量とか火加減とかで頑張ってるんだけど、やっぱりお店で焼いたモノとは一線を画しているのよね・・・。そりゃ当然なんだけど・・・。
だからと言って、焼いてある餃子を買ってきても、すぐ食べるのじゃなければ意味ないし・・・。まぁ、今回も少しでもお店の味に近づけるよう、頑張って焼いてみようかね!
さて、こちらのお店、店内も清潔だし、お味も最高だし、自宅からは近いし、営業時間への不満を言ってはバチが当たると思われるほどの名店なのだが・・・
更に名店たらしめる事実がある。
私は毎回、食事が終わってお会計を済ませると
「今日も美味しかったです!ありがとう!」
と言ってお店を出る。
すると、こちらの店主、忙しく鍋をゆすっている最中であっても、ちゃんと私の目を見て、頭を下げながら
「ありがとうございます。
また是非いらして下さい!お待ちしてます!」
・・・何とも素晴らしい笑顔を向けてくれるのだ!
(勿論、奥さまも微笑んで挨拶をして下さる!)
くぅ~!!!嬉しいじゃないかい!!!
これだけの行列が出来る名店!
餃子ひとつで、家まで建てちゃうほどの名店が(しつこい?)
驕り高ぶることなく、謙虚に感謝の念を忘れない・・・
こういう夫婦だから、お店も成功・繁盛するんだろうねぇ・・・。
どんなに美味しくても、俺様的態度のお店を何軒も見てきた・・・。
そして、そういうお店って、面白いことに数年後には閑古鳥が鳴いたりしている場合が多い。
驕る平家は久しからず
ああ、今日も諺を一つ提起してしまったあいぞうのブログってタメになるなぁ・・・(あいぞう=驕る平家状態)
満面の笑みを頂いて、気持ち良くお店を出るあいぞう&河原乞食(えっ、やっぱりいたんだ・・・今日初めて出たその名前)
まだまだ店の外には行列が続いている。
午後2時の閉店まで、フル開店だ!頑張れご主人&奥さま!
さて最後に・・・
店舗入り口の右脇に、自宅の玄関がある・・・と書いたが・・・
その表札を見る度に、「あぁ、なるほど!」と、ついついほくそ笑んでしまう・・・。
こちらの店主の苗字は、いかにも「餃子の名店の店主です!」とでも言わんばかりの名前だ。
苗字を聞いても、餃子を連想はしないかも知れないが、餃子の店主の苗字ということを先に聞いていれば「良く出来た名前だな」と多くの人が思うかも知れない・・・。
個人情報に拘わるので、ヒントはここまで。
気になる方は、是非こちらのお店に出向いて、食べたついでに玄関の表札も見てきて下され!
しかしねぇ・・・・・今日も当然ながら完食したあいぞう・・・。
あれから何時間も経っているというのに、お腹が苦しくて仕方ない・・・そして眠い・・・。
カロリー過多なのは火を見るよりも明らかなる事実。
今夜の夕食は切り干し大根とヒジキ、そして玉コンとごぼうの炊いたもの・・・そしてメカブの酢の物、レンコンのキンピラ・・・そしてデザートは無し・・・ということで手を打つことにしよう・・・
幸い、いつもなら煩い河原乞食も、餃子の威力でしばらくは大人しくしているだろうし・・・しめしめ。