私のバイト先の会社の所在地である中央区日本橋という地名は、結構広範囲に渡っていて、JR神田駅からJR東京駅までの間の地域は、だいたい「日本橋○○町」の地名が付いているようだ。


JR神田駅とJR東京駅は、隣同士の駅だが、この2駅の間・・・つまり日本橋界隈は、東京でも珍しく、地方銀行の東京支店が林立している。


つまりは、地方銀行のメッカであり、地方銀行天国と言っても過言では無い・・・ハズだ。¥


すぐ近くの兜町が日本一の証券会社のメッカであるように、こちらは地銀ばっかり・・・近所には日銀本店もあることだし、そう考えればこの界隈、ある意味、日本の金融市場の中心地とでも言えるのだろうか・・・。お金


で、どのぐらい「天国」なのかと言うと、JR神田駅から私の会社がある日本橋本町界隈まで、徒歩7分たらずの間に、15ほど軒を連ねているのだ。これって、結構な密集度では無いか???アップ


例えば、北海道銀行とか宮崎銀行とか・・・・都道府県名がマンマ付いたネーミングであれば、短絡的にどこに地域の銀行だかすぐ判るのだが・・・(まさか北海道銀行の本店が実は青森でした・・・なんて事は絶対に無いと思うし・・・)、地域名が付いていない場合、まず間違いなくどこの土地に本店がある銀行なのか、即答など出来ないものだ。トマト銀行なんていうのもあるしね・・・。目


日本橋界隈にある地方銀行の特徴だが・・・勿論必ずATMがあるのだが、メガバンクと違ってATM自体が1台しか置いていない場合が多いこと・・・まぁ、都内のサラリーマンやOLが、給与振り込み口座に地方銀行を指定することは稀だし、出張してきた会社員が、わざわざ東京支店で口座からお金を下ろすことも少ないだろう・・・


そして、これは結構なお楽しみなのだが、銀行入口や壁面のディスプレイに、その地方の景勝地のポスターが貼ってあったり、名産品が飾ってあったりする。その道府県の観光局も兼ねているかのような雰囲気だ。音譜


で、いつもそれらの地方銀行の横を何の気なしに通り過ぎているだけだったが、今回突如思い立って写真を撮って来た!だから、是非見てくだされ~!ラブラブほぼ、押しつけだが・・・・。あせる



◆あいぞうの享楽的日常◆
◆まずは一番西から・・・宮崎銀行(宮崎県)とみなと銀行(兵庫県)



◆あいぞうの享楽的日常◆
山口銀行は、勿論山口県の銀行!



◆あいぞうの享楽的日常◆
中国銀行は岡山市に本店あり!Bank of Chinaとは別物~!



◆あいぞうの享楽的日常◆
関西アーバン銀行は大阪府の銀行。

 (一昨年まで、この隣に西京銀行があったが、いつの間にかなくなっていた)




◆あいぞうの享楽的日常◆
十六銀行は岐阜県の銀行。同じ店内に「岐阜銀行東京支店」も併設!

 入口のガラスの中に、地酒がたくさん並んでいた!日本酒と焼酎~!お酒

 岐阜のお酒って飲んだこと無かった~!ポスターは勿論、飛騨高山クローバー



◆あいぞうの享楽的日常◆
八十二銀行の本店は長野市。こちらもディスプレイは地酒!お酒20本ぐらい並んでた~!



◆あいぞうの享楽的日常◆
山梨中央銀行。ぶどうのレプリカが沢山飾ってあった。

 レトロな建物が、結構素敵・・・。ラブラブ



◆あいぞうの享楽的日常◆
◆交差点の角、一番目立つ建物には北陸銀行(富山県)と北海道銀行

 きゃぁ~!Nっぱ嬢~見てるぅ~???目



◆あいぞうの享楽的日常◆
東北銀行は岩手県盛岡市が本店。日銀本店のはす向かいにあります!



◆あいぞうの享楽的日常◆
荘内銀行は山形県、北都銀行は秋田県にそれぞれ本店を構える。

 2行仲良く同じフロアに東京の拠点を置いている。クローバー



◆あいぞうの享楽的日常◆
◆そして最後を飾るのは、岩手銀行。盛岡に拠点を置く岩手で一番大きな銀行。



えっ?・・・岩手銀行?・・・・・岩手銀行・・・・・・・!!!


そういえば・・・今から10数年前、以前勤務していた会社で、この岩手銀行にまつわる爆笑伝説があった!


当時、私が勤務していたのは某人材派遣会社・・・。

その会社には、40歳前後のバリバリ営業女史がいた。仮にM女史と呼ぶとしよう。

このM女史、石野真子に激似の可愛らしい風貌・・・ラブラブ40歳とはいえ、結構おモテになるバツイチ。アップ

しかし、可愛らしい容姿とは裏腹に、営業成績は常に良く、男子社員顔負けの女傑だった。メラメラ


彼女の故郷は岩手県・・・今思い起こせば、お父さんは確か宮古の漁師さんだったはず・・・今回の大震災は大丈夫だったのだろうか・・・・・。汗


彼女は故郷である岩手県を心から愛していて、年に何度も帰省するし、週に何度も実家に電話もかけるし、「岩手県はこんなにいい所なのよ!」と言うことを常に力説しているほど、地元愛に溢れている人だった。ドキドキ


ところで・・・派遣会社の営業とは、企業からお仕事の依頼を貰い、登録スタッフさんを紹介して、スタッフさんが仕事に就き、稼働中スタッフさんのフォローをするのがお仕事。


担当企業での稼働が決まったスタッフさんには、今後の給与計算の元となるタイムシートの記入方法を事前に説明したり、銀行口座の説明などをすることになっている。


ある日、M女史は、いつものように翌週からスタートするスタッフ・A子さんに電話でタイムシートの説明を始めた。

そして、最後におもむろに給与振り込み口座の話に移る・・・。


その人材派遣会社のメインバンクは富士銀行(現みずほ銀行)だった。

故に、スタッフさんにはまず、富士銀行の口座を既に持っているかどうかを確認し、持っているようなら口座番号などを教えて貰うし、まだ口座を持っていないようなら新しく口座を開設してもらうべく、必要書類を送る手筈を整える訳だが・・・・・


その時このM女史、何を血迷ったのか、とんでも無いことをクチにした。叫び


「ところでA子さん、岩手銀行の口座はお持ちですか?」


いつも通りのハリのあるちょっと高い声。音譜

しかし、聞きなれない銀行の名前に周囲の社員達は皆、手が停まり、我が耳を疑いながらM女史の方向を見つめた。目


電話なので、相手のA子さんの声は勿論聞こえない。しかし、A子さんの困惑の表情及び声が聴こえてくるようだ。


ここからM女史とA子さんのやりとり(A子さんについては想像)をご覧あれ。


宝石赤M女史「ところでA子さん、岩手銀行の口座はお持ちですか?」

宝石緑A子さん「えっ?岩手・・・銀行ですか?」

  ・・・(心の叫び:はいぃ~???何でここで岩手が出てくんの???)

宝石赤M女史「ええ、岩手銀行です。お持ちじゃありませんか?」

宝石緑A子さん「すいません、持ってないです・・・」

  ・・・(同上:持ってるワケ無いじゃん~ってか、なんで謝んなくちゃいけないワケ?)

宝石赤M女史「そうですか・・・我が社のメインバンクは岩手銀行ですので、こちらの口座を開設して頂くことになりますけれど、宜しいですか?」

宝石緑A子さん「はい、わ、判りました・・・」

  ・・・(なんで都内にある派遣会社のメインバンクが岩手銀行なワケ?おかしくナイ?むかっ


M女史のクチから、「岩手銀行」という固有名詞が3回出た段階で、さすがに周囲の社員たちが止めに入った!パンチ!

電話で話し中だろうか、お構い無しにほぼ無理やり電話を保留にさせて、M女史に間違いを指摘したのだ。爆弾


A子さんは都内の実家暮らし・・・まず間違っても岩手銀行の口座は持っていない。「持っていないハラタイラさんに5000点!アップ賭けてもいいくらい絶対だ。メラメラ


その後、M女史は再び受話器を取り、気を取り直して岩手銀行を「富士銀行」に置き換えて説明し直したのは言うまでも無い・・・。DASH!


まぁ、これも彼女の永遠不滅な「地元愛」故に起きてしまった出来ごと・・・。


この大ボケのご本人・・・私も含めて複数の人間に指摘されても、自らのクチが「岩手銀行」を連呼していた事に全く気付かず、自分自身がビックリしていたほどだった。

糸井重里師匠の言うところの「言いまつがい」のバリエーションとも言えなくも無い。ドクロ


この十数年前の出来ごと・・・いまだにこの会社の退職者たちの集まりであるOG会で、度々話題に上る。今では既に伝説化してしまっているほどだ。メラメラ


私は週2回、バイトに出掛ける度に岩手銀行東京支店の前を通るのだが、

この前を通るたびについつい、この爆笑伝説を思い出してしまう。DASH!


岩手銀行東京支店は、日本橋室町4丁目交差点の脇・・・・この前を含み笑いしながら歩いている眼鏡を掛けたアラフィフの珍獣ねこへびを見かけたら・・・・・それは間違いなく私だ・・・。声を掛けずに、遠巻きにして温かく見守っていて欲しい・・・。流れ星


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