皆様、こんばんは!3年A組さるじいクラスの45番、あいぞうです!
(「さるじぃクラスって何???」というあなた!以前の記事を読めば、本日の記事を10倍楽しめること、間違いナシ!・・・ということで、こちらをクリック!)
実は私も、ほんのつい最近まで女子高生だった。
そう、卒業したのは確か昭和59年・・・。
夏はロサンジェルス、冬はサラエボでオリンピックが開催され、
グリコ森永事件で「キツネ目の男」が一世を風靡し、
植村直巳がマッキンレーで行方不明になり、
お札が一新し聖徳太子が福沢諭吉にシフトし、
銭形平次役者の長谷川一夫&大川橋蔵が相次いで死去し、
有楽町の名所マリオンがオープンした年
・・・まぁ、今からほんの27年ぐらい前の話だ。
今日は、その27年前に卒業した高校のクラス会・・・高校2年と3年の2年間を共に学び、共に騒いだ仲間たちとの貴重な集いの場である。17歳・18歳なんて、おそらく人生の中でも結構多感なお年頃・・・。ちょうどその頃に多くの時間を共に過ごした仲間とは、ある意味貴重な友である。
我が3年A組は、ほぼ毎年、この時期になるとクラス会を開催し、旧交を深めてきた。
我が高校は1学年8クラスあるが、毎年のようにクラス会を開いているのは、私が在籍していたこのA組だけらしい。
何年かに1度開催するクラスもあれば、卒業以来殆ど集まっていないクラスもあるとのこと。
私が通っていた学校というのは、某私立大学の附属で、幼稚園から大学までの一貫教育。私も小学校から在籍していたので、誰といつ、どの段階で同じクラスだったのか、今となっては不明瞭な場合もある。そして、高校のクラスメイトの大半は大学も同じキャンバスに通う仲間となる。
卒業したからといっても、その後も会おうと思えばいつでも会える環境・・・附属という特殊な環境のせいなのか、比較的「高校のクラス会」の必要性が薄れるのかも知れない。
高校のクラスは、総勢52名だったが、毎年クラス会に集まるのは大体20名程度だ。
子育てがひと段落した母親や、まだまだ子育て真っ盛りの母、今年小学校受験を控えている母親もいるが、依然独身でバリバリ出世街道まっしぐらのキャリアウーマンもいる。・・・私のように主人とじょん君の世話に明け暮れている自堕落主婦もいるが・・・・・。
そしてその中に、良くぞ、私たちを誠心誠意育て上げ、ご指導くださった担任教師・・・。御年81歳の元男性教諭「さるじぃ」も、必ずクラス会に快く参加して下さる・・・ありがたいことだ!
81歳とはいえ、さすがは元教師!!!
脳みそは勿論のこと、目も耳もクチもいまだお達者で、矍鑠(かくしゃく)としたその姿は、良い意味での「古い時代の教師像」そのものだ。
クラス会では、先生を中心に、皆が話に華を咲かせる・・・・・・と言いたいところだが、実のところ、先生に気遣いするよりも、ついつい女同士で盛り上がってしまいがちなのは・・・まぁ、仕方無いことであろう~。
さて、本日の宴会は、このブログの読者でもあり、良妻賢母の皮を被った完璧なジャニオタ「まりぶぅまま」と、これまでもブログネタを何度も提供してくれている悪友Y子様の2人が幹事だった。彼女たちは、確実にこの記事を読んでいることと思われるが・・・無難なところで・・・幹事のお役目、お疲れ様でございました・・・。
クラス会の会場は、ジャニオタ・まりぶうままの御親戚がオーナーシェフを務めるフレンチの名店!
青山表参道スパイラルビルにある「アンクルハット」だった。
こちらのお店、数々のドラマの撮影場所ともなっている素敵なお店・・・。
ちょっと古いが、往年の名作「やまとなでしこ」で、松嶋菜々子演じる神野桜子がクラス会に出席し、フォクシーの社長になった宮脇クンに赤ワインをかけられてしまったレストラン・・・・・が、このお店!くぅ~っ!懐かしいねぇ~
◆2面総ガラス、しかも1フロア分の吹き抜け!
この陽光降り注ぐ広々とした空間を貸し切り!なんて贅沢!!
今回は、デザートまで全5品のフルコース、そして赤白ワインなど飲み物は全てフリードリンク!
全国津々浦々の「河原乞食ファン」の皆様、
大変お待たせしました・・・
ここまで既に何十行費やしてしまったことか・・・。そろそろ例の方から「回し蹴り」をお見舞いされそうで、ビクビクするあいぞう・・・・・。
では、参りましょうか!!!昨日の「和」から連日の酒池肉林三昧・・・本日の「フレンチ」は、昨日の満足度を超越することが出来るのか!!!
◆アミューズ:サーモン・ズワイ蟹・天使の海老のマリネ、オマールクリームのソースと野菜ブイヨンのジュレ和え。
見よ!この宝石と見紛うほどの色彩!食べてしまうのが躊躇われる美しさよのぉ・・・・でもすぐに完食したことは言うまでも無い・・・。この天使の海老って・・・・凄すぎる・・・・甘いのよ~海老がネットリ甘いの!!!ありがとう、天使の海老さん・・・君のことは決して忘れない・・・。で、どうよ!私の3大好物の蟹と海老が既に出て来ちゃって、もしかして今日は「あいぞう天国」か???
じゅんさいは和の食材だし、タピオカも芋系とはいえ、フレンチではあまり見かけない食材・・・。
それが、天才シェフの手に掛かると、素晴らしい融合を見せてくれるんだから、さすがだねぇ!
なめらかなポタージュの中に、クニュクニュとしたタピオカと、シャキシャキした食感のじゅんさい・・・なかなか面白い一品だった!あっ晴れ~!
◆三重の真鯛のポアレ、ほうれんそうとトマト添え、焦しバターとバルサミコ酢のソース。
程良く脂が乗った真鯛を香ばしく仕立て、たっぷりのホウレンソウとトマトに絡まるは良質なソース・・・優しいバターのソースに、ところどころに散るバルサミコ酢が素敵なアクセントになった一品・・・死ぬほど美味し・・・・・。河原乞食も脱帽の逸品!
◆仔牛のソテー・フォンドボーを利かせたソース和え。ポテトのガレット・ブロッコリー・3種のきのこを添えて。
仔牛ってさ・・・若いのになんでこんなに美味しいんだろうねぇ・・・人間だと若造よりもアラフィフの方が遥かに味があるのにね・・・。淡白な仔牛だと普通は濃厚なソースを使うことが多いのに、こちらのシェフの凄いところは、ソースも淡白・・・でもフォンドボーを利かせてるから素材の味が引き立って、仔牛のジューシーさが際立つのよねぇ・・・やっぱ凄いわ・・・。
◆グアバのソルベと焦しキャラメルのアイス、ゴマプリン、ガトーショコラ。キウイ・ラズベリー・パッションフルーツのソース添え。
私と幹事のまりぶうままは、大のバナナ嫌い!バナナなんて、人間の食べ物ではな~い!・・・と地球の中心でアンチバナナを叫びたい程、嫌悪している・・・・・ので、私達のデザートにはバナナの「バ」の字も無かったが、それ以外の方々向けのデザートは、グアバでは無くて、バナナとパッションフルーツのソルベだったそうな・・・そういう気遣いって・・・なんか嬉しい・・・・(照れる河原乞食)
アーモンドの焼き菓子と、ココナッツのブロマンジュ。
もう、一言しか書かんがええか???「ウマし・・・だわ・・・・・。」
ここでいつもなら、やはりご登場願うのは料理記者歴既に50年のあの御方・・・。
岸朝子先生に最後の締めのお言葉をお願いしたいと思うところ・・・・・。
がっ、しか~しっ!!!
本日はフレンチの名店・・・・・じゃぁ、鉄人・坂井か???
(それでは、あまりに芸が無かろう・・・)
フランスの有名人って、誰かね???
私の問いに、某アシスタントの主人が即答するには
「・・・ミッテラン」
何故、そうくる???・・・普通、その名前は真っ先には出んだろう・・・。
でも、あながち悪い選択では無いな!
キレイナネイチャン ノ ツギニ オイシイモノ スキダヨ!」
(字幕翻訳:あいぞう&餓死した河原乞食)
フランス語の翻訳能力には少々疑問が残るが、まぁ、こんなもんだろう・・・。
さて!忘れちゃいけない・・・今日はいつもの食事会じゃないし女子会でも無い・・・。
年に1度、我らが「さるじぃ」を囲んでのクラス会だ!
食事をしながら、元生徒達の近況報告に耳を傾け、そして最後は先生からの好例のお言葉を頂戴した。
「先日、大学時代のクラブのOB達との集まりがあって行ってきた。大勢の昔馴染みと会って楽しかった」
・・・先生は今年81歳・・・・OB達って、そんなに大勢まだ生きてるんだ・・・長生きだな・・・なんていう不届き千万な考えをクチにしてはいけない!
「毎年、夫婦で行く海外旅行・・・今年は5月に東欧のブルガリア&ルーマニアに行ってきた」
・・・毎年の恒例だが、旅行写真を回覧して頂く。子育てもとっくの昔に卒業した老夫婦が仲良く海外旅行・・・なんて素敵!憧れてしまう・・・・・。
レストランでの食事や、観光した寺院、民族衣装を纏った現地の方々・・・旅情豊かな写真に混じって、宿泊先の室内の写真も・・・・・先生、これからはベットを撮るのなら、夜寝る前に撮っておこうか・・・どうして、朝起きた後のシーツが寝乱れたままのベットを撮影するのだ?・・・でも聞けない・・・。
「最近は、こんな研究をしています。」
定年退職後は、東大の海洋生物研究所みたいなところで研究をしていたというし・・・
でも、ミトコントリアだか何だか判らない顕微鏡の拡大写真を回覧して頂いても、「す、凄いですね・・・」と言いながら目を逸らすことしか出来ない私・・・。この写真を見て、先生に突っ込みを入れられる知識と勇気と興味がある生徒は、多分誰もいなかった・・・と思う・・・。ごめんね・・・文系で・・・。
そして、今年のさるじぃは、いつもと違った!
ナント!自ら余興を用意していらしたのだ!
そういうタイプじゃないんだがなぁ・・・・・余興と聞いて、生徒達は少しザワめいた・・・。
「ちょっと時間がかかるんだよ・・・」
裸踊りか??・それともどじょうすくい・・・???(野田さんか?)
この程度の貧困な発想しか出来ない情けない生徒・あいぞう・・・。
さすが、我らが「さるじぃ」!用意していた余興とは、私程度の脳みそと知識では全くもって考えもつかぬ程のハイブローな内容であった。
その名も「江戸しりとり言葉」
「太閤様は関白じゃ、白蛇の出るのは柳島、縞の財布の金五両、五郎十郎曽我兄弟・・・・・」
・・・とまぁ、七五調で韻を踏み、音では無く単語でのしりとりで繋げていく・・・江戸のしりとり歌であり、その後大正時代には早口言葉として流行ったのだそうだ。
このしりとり言葉、延々と27行続くのだが、驚いたことに先生は全て暗誦し、私達に披露して下さった。
何歳になっても教師・・・そう、私達にとっては尊敬すべき「師」なんだなぁ・・・。しみじみ。
専門分野は生物で、完璧理系のさるじぃ。でも、研究や勉強には分野なんて関係無いんだわね。きっと、このしりとりを知った時も、面白くてのめり込んで、1行1行の意味や由来を紐解きながら納得するまでとことん調べて、それで暗記してしまった・・・・・というところなんだろう。恐るべし、さるじぃ・・・・・。
1年振りの楽しいクラス会・・・雑多なガールズトークに興じた3時間余りは、名物教師の蘊蓄で今年も無事に幕を閉じた。
おそらく、今年初めて披露して下さった余興が結構好評だったから、来年も何かしらご披露下さることであろう。
突っ込みどころ満載のスピーチも好例で楽しいが、先生の博識を享受することも、元生徒としては楽しいことに他ならない。
気が早いが、来年のクラス会を既に心待ちにしているあいぞう・・・・と、同じく美味しいフレンチに期待して胸を膨らませている河原乞食・・・・・
来年のクラス会も同じ会場だ!(今日、既に来年も予約済み)
蟹と天使の海老に、きっとまた会えることを信じて表参道を後にする「餓死した河原乞食」であった。
・・・・・ ・・ ・・・・・ ・・ ・・・・・ ・・ ・・・・・ ・・ ・・・・・ ・・ ・・・・・ ・・ ・・・・・ ・・ ・・・・・
【嬉し恥ずかしの附録】
◆最後は集合写真!さて、私はどこにいるでしょう・・・・・
(正解は残念ながらお教え出来ませんけどね・・・ほ~っほほほほほ)