案の定・・・今朝の東京は土砂降りだった。
昨日のうちから天気予報では「15日土曜日は各地で雨」と言われていて、
「あぁ、やっぱりな・・・」
とは思っていたが、まさかここまで、とことん降るとは思わなかった。
さすがだ・・・・・。
この「案の定」と「やっぱりな」と「さすが」の意味するところだが・・・、
今日は午前中から親戚の49日法要だった。
まだ残暑厳しき折、9月初旬に無くなった伯父については、
葬儀の晩にアップした記事「長寿の一族」に詳しく記載したが
(「えぇ~!!!あいぞう一族って長寿なんだぁ!」と驚かれた方、その秘密を知りたければこちらをクリック!)
早いもので、あれから1カ月半も経ってしまっていた。
伯父の通夜は、近年稀に見るほどの大豪雨!!!
しかも、あらかじめ降ると予報もされていなかった雨だったので、
私をはじめ、親戚中も傘を持っていない人間が多かったという程のゲリラ雨だった。
この雨で、JR各線が運休したというから、どのぐらいの雨量だったかイメージがつくだろう。
通夜が終わり、大広間でお食事も頂き、さて帰ろうか・・・と思っても、あまりの豪雨で皆、足止めをくらった。
「伯父さんが、皆に帰って欲しくないから、雨を降らしてるんだよえねぇ・・・」
と親戚一同、くちぐちに言っていたっけ・・・。
だとしても、私は親戚だから本堂の中で終始座って、参列者に挨拶している側だから雨も辛くは無いが、豪雨の中でお焼香の順番待ちをしている方々は、いくら傘を差していても吹き降りのため、もうズブ濡れ状態~
・・・・しかも故人は80歳過ぎ・・・ということは、参列者も似たような年齢の方が多く、この悪天候でこちらが恐縮してしまう程だった。
伯父ちゃま、そんなに雨降らさなくってもいいじゃない???
翌日の葬儀は、前日のゲリラ豪雨から一転・・・蝉も暑さで木から落ちる程の灼熱地獄・・・。
葬儀終了後、本堂前にて家族での集合写真を撮る際に、80歳越えしている親族たちが暑さで具合悪くなったほど・・・。
伯父ちゃま、何もこんなに太陽光を降り注がなくても・・・・・。
大雨でも晴天でも文句を言われる故人・・・・・。
そして、49日法要当日の今朝・・・夜明けから降り続く雨だけではなく、今日は台風の如き強風というのもセットで付いてきた・・・。
故人を良く知る知人友人たちは口を揃えて言う・・・。
「彼ほどの雨男は見たことがナイ~!!!」
ゴルフに行っても、
役員をやっていた町内会のスポーツ行事があっても、
町内会のお祭りがあっても、
釣りの約束をしても、
河原でバーベキューをする時も、
何十年前の自身の結婚式の日も、
長男・次男の結婚式の時も・・・
彼がイベントを企画・・・もしくは参加する時には、まず間違いなく雨が降る・・・・のだそうだ。
だからお通夜は豪雨、そして今日の49日法要も強風付き大雨。
なので、「案の定」「やっぱり」「さすが」の枕詞が豪華特典として、漏れなく付いてきたのだ。
強風で吹き飛ばされそうになる中(まぁ、そんなに軽いワケじゃないんだが)、なんとかお寺に到着。
法要後、お食事を頂くために皆でホテルに移動する頃には、雨はやんでいた。
あまりに皆が「雨男だったから」と言いすぎたから、ヘソを曲げて雨を上がらせてしまったのか・・・・。
伯父の死は、私には結構急なことだったので、通夜や葬儀の時はかなりしんみりとしていたのだが、今日はさすがに49日・・・従兄弟やはとこ達と、話に興じながら美味しいお食事を満喫することが出来た。
今日のブログ記事・・・ここまで故人を偲んで、しみじみとした内容を貫いてきたが、さすがのあいぞう・・・・そろそろ限界か・・・???
数行前の「美味しいお食事を満喫」の文字・・・・・。不祝儀とはいえ、河原乞食が黙っちゃいない・・・・。
とはいえ、最初のお皿である先付の写真を撮り忘れ・・・。きゃ~!最低のブロガー~!!!
長芋羹の上に、ウニが2きれ、ズワイガニの脚とオクラが載り、全体にゼリー状にした酢が餡かけになっている・・・。
(って、文字にしても全然臨場感ナシ!!!残念~)
2皿めからは、全部写真撮りましたとも!!!
アナログ世代の伯母たちから「なにごと???」という眼を向けられ、視線でチクチクする中でもちゃんとブロガー根性見せましたとも!!!
◆前菜。上から胡麻豆腐、中段左から石垣小芋、かます小袖寿司、秋刀魚梅肉焼、下段左から海老サラダ、鳥松風、栗蜜煮
もう、食べるのがもったいないくらいにキレイ!どれもひとくちサイズの前菜・・・手が込んでるわい!さすが一流のお店は違うね~どれも素晴らしいお味で、甲乙つけがたい程の感涙モノ!でも、特に秋刀魚の梅肉焼は、その香ばしさと秋刀魚特有の甘みが口の中でホロホロと溶ける感じが凄すぎ!
写真では確認できないが、黄色いお芋(サツマイモみたいなお味)を銀杏の葉の形に切り抜いてあったのが、季節を感じることが出来て、味だけじゃなくって素敵な一品・・・
たかがお刺身、されどお刺身・・・!良質の本鮪が程良い脂で絶品なのは当然としても、烏賊がねぇ・・・多分これスミイカだと思うんだけど、濃厚な甘みで、でも後味スッキリ!それと、大好物のカンパチは、新鮮そのもので食感がイイ!ヒラメも甘みと弾力が嬉しかった~!
◆煮物。和牛テールスープ煮で、百合根雷揚、蕪良、小切茄子の菊花餡。
さすが、「和」の名店!会席料理の煮物で「テールスープ」とは恐れ入ったり!
カブが和牛テールスープの味をしっかり吸い上げて炊かれている・・・美味・・・・。
お茄子がちょっと味が濃かったか・・・?でも百合根をすりおろしてお団子にまとめたモノにアラレを付けて揚げてあるから、煮物全体に香ばしさも伝わって、少し複雑な味に出来上がっている。絶品!
このね・・・アワビがね・・・・柔らかくってねぇ・・・しかもね、塗ってあるミソは鮑のキモなわけよ・・・。
でね、ちょっと塩分過多な感じなんだけど、もうあまりの美味しさに、そんな細かいことどうでも良くなってきちゃうワケよ・・・。
で、サーモンはこれ、粕漬けだわね。だから「灘焼」ってか~!!!上品なお味で美味しい~酢漬けの菊花蕪と甘酸っぱい山桃でアクセントが付くねぇ~!
◆酢の物。帆立昆布〆、海月錦秋巻き、もずくの寒天寄せ、黄味酢。
クラゲの錦秋巻きって、長芋の極細かい千切りとほうれんそうとクラゲと細かい赤ピーマンを、かつら剥きした大根で巻いたモノだった・・・・・もう芸細!!(芸が細かいの略)。酢の物とは言っても、上品にほのかな酸味を利かせているだけなので、サッパリしていて口触りが良いの何のって!
今年初めての松茸様・・・香りと食感が、やっぱり松茸~!(これではグルメレポーター失格!・・・シルシルミシルのAD堀君レベル・・・)
この松茸ごはん、おこげが混ざっていて、甘みある香ばしさが絶妙~!松茸がね!たくさん入ってました~!!!
お麩とみょうが入りの赤だしと良く合うのよねぇ・・・・・既に号泣・・・・私じゃなくって、河原乞食が・・・。
チーズムースに感じた私の舌って一体・・・・・。洋梨の味、全くしなかったけど・・・。なんで?
さすが、一流ホテルは違うねぇ・・・・・総勢50人ぐらいのお食事会だったけど、どのお皿も並ぶ度に老若男女ともに歓喜の声が上がる・・・。見た目は勿論のこと、立ち上る香りも存分に楽しめる構成だった!
帰りにお菓子も頂戴した!
マドレーヌ・リーフパイ・クッキーの詰め合わせ~!
キャ~っ!!!痩せられないじゃないのぉ~!!!
ところで、今回我々の団体は49日法要後のお食事会ということなので、参加者は皆、当然喪服。
上から下まで黒づくめだ。
そして、本日は気候の良い初秋の土曜日・・・ホテルのあちこちの会場では結婚披露宴が行われ、到る所に振袖やドレスを身にまとったお嬢様達が晴れやかな顔で開宴を待っていた。
まぁ、どこのホテルだって、披露宴と不祝儀が重なることがあるのだし、そういう集団が同じフロアに居合わすことも不思議の無いこと・・・・・。
しかし、トイレに中座した後、自分達が食事をした部屋に戻ろうと思い廊下を見ると、同じようなドアばかり・・・よくよく見なければ、入口に書かれている「○○家」のプレートを見逃してしまうほどだ。
トイレを出てから、私のだいぶ先を歩いて部屋に戻ろうとしている親戚の年配女性・・・入口のプレートが見えなかったのか、隣の披露宴会場の閉まっているドアをおもむろに開け、中に入って行ってしまった・・・・・。
急に開いたドアに何の気なしに目をやった披露宴参列者は、さぞ驚いたに違いない。
喪服の女性のいでたちは、白いドアをバックにすると相当目立つはず・・・。
私は、ドキドキしながら本来の部屋の入り口でその様子を覗いていたが、なかなかその年配女性は廊下に戻って来ない・・・・彼女が自らの間違いに気付き、披露宴会場から出て来るまで何故か40秒ほどかかった・・・・・華やかな会場内で一人喪服姿の女性・・・・・彼女は一体何をどうしようとしていたのだろうか・・・・・謎のままだ・・・。
最後はツマらないオチがあったものの、伯父の49日法要はこうしてつつがなく終了した。
今日、納骨まで済ませて初めて「仏」となった伯父・・・きっと草場の蔭から美味しいお食事で大満足している従兄弟の娘である私と、その相棒の河原乞食を見て(・・・説明が長いな・・・)
「そうか、そんなに美味いか~!ヨシヨシ、もっと好きなだけお食べ~!」
と、目を細めながら喜んでくれていたに違いない!(だから沢山食べないといかんな!せっかく勧めて下さってるんだし・・・)
しかし、いくら和食とはいえ、今日も随分とカロリー過多・・・
そして、明日はクラス会で昼からフレンチの名店でフルコース・・・・・。
これ以上太ることは勿論イヤだが、それ以上にそろそろ生活習慣病からのお誘いが来るのでは・・・と日々ビクビクしているあいぞう・・・。でも、河原乞食はこの食生活を心から喜んでいる・・・。
「健康の切れめが縁の切れめ」
河原乞食の今後の出演回数は激減するかも・・・・・
そろそろ決断時だ、あいぞう!!!