自閉症の本の中で、とても印象に残っているのが、

こちら。10年くらい前に読んだ本ですが。。。


自閉症だったわたしへ (新潮文庫)/新潮社
¥830
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著者は、自閉症の女性で、子供のころから社会に出て生活する現在までの

内面の世界を、その世界観を通訳するかのように、描いている自叙伝で、

どうして他人に触られるのが嫌なのか、

どうしてくるくる回るのが楽しいのか、

社会に出て、どういうことが彼女を危険にさらすのか、

読んでいるうちに、彼女と同じ心の体験をすることで、

自閉症の世界を頭で理解するというのはなくて、

心の感覚としてわかる感じがする、稀有な一冊。


読んでみて、自閉症ってなんとなく、

みんな心の奥底には持っている一部で、

そこが特化して前面に出てくる感じ、なのかなあ、と。

すごいおすすめな本です。

愛おしくなります。



それと、ちょっと違うけど、こちらは最近読んで、

衝撃的だった一冊。


人間仮免中/イースト・プレス
¥1,365
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元AV女優さんで、統合失調症の著者の

自叙伝の漫画。

こちらは、統合失調症の世界というものを、

追体験できてしまう、これも稀有な一冊だと思う。


統合失調症というと、「ブラックジャックによろしく」の中に

でてくる患者さんたちの世界観が一般的な感じがするのですが、

(わからないって?)

本人が突き放した感じで描くと、「なるほど、こういう世界なのか~」

と、初めて冷静に理解できて、

まるで違う視界が開けた気がしました。

そして、やっぱり、切なくなった。