暑いからなのか、もうスーパーに鮎が並び始めたそうですね。

細川忠興に関する誤解を解かなければ、といつも思っていた逸話の一つが鮎の焼き方に関するものです。

細川忠興はガラシャ(明智玉)との間の三男で初代熊本藩主、忠利との手紙のやり取りの中で

「先日の鮎の焼き方はぬるい。

水気が無くなるくらいしっかり焼きなさい。」

と注意していたそうです。

便利な現代に生きていると忘れられているのかもしれませんが、1600年代当時は当然の事ながら氷も保冷技術もありません。

鮎を届けるにも何時間もかかります。

目上の人に鮎を送って、それが腐っていた為に体調を崩させようものなら大問題です。

だからわざわざ手紙で息子に鮎の焼き方まで注意したものであって、お家取り壊しの多かった徳川幕府を乗り切ったのも、そのような所まで細心の注意を払う忠興あっての功績かと。

細川忠興が息子に鮎の焼き方を注意したという細かいところまで関心を持ってくれる方々がいる事を嬉しく思ったりします。

細川忠興、鮎の焼き方を注意する。