ダイエットコーチEICOのコミックエッセイ、『どうしてもヤセられなかった人たちが“おデブ習慣"に気づいたらみるみる10kgヤセました』の編集を手伝わせていただきました。

タイトル通り、「おデブ習慣」をテーマにした本で、太る人の生活習慣を変えることで、ダイエット成功に導くという内容。私は基本的にダイエットをする気がないので太っているのですが、書籍を作りながらなんとなく内容を意識していたら、気付いたら2キロやせていたので、その効果はてきめんだと思います。

この本の奥付には「編集協力」としてクレジットされていますが、具体的に何をしたかわかりづらいと思うので、私が関わった部分について解説してみたいと思います。出版業界に興味がある方などの参考になれば幸いです。

1:扶桑社の編集者さんへの企画提案
知り合った編集者さんに、「ダイエットコーチEICOの書籍を作りませんか」と提案し、企画の構想をお伝えしました。
*編集者さんはこの後、社内向けの企画書を作って、会社に出版のGOをもらいます。

2:書籍の具体的なネタ出しの指示
企画が通ったら、著者であるEICOに書籍に使えそうなネタがないか洗ってもらいました。漫画に反映しやすいよう、ナンバリングして「年齢・減量数・特徴・問題・解決法・本人の変化」のフォーマットを作り、それにEICOがどんどん書き込んでいく形をとりました。

3:情報共有の整備
この本は、著者であるEICO・漫画家のいしいまき先生、編集者さん、私という4人で連絡を取り合う必要があったので、共有のDropboxとグループLINEを作って、使い方などをご案内し、できるだけ手軽に情報共有できるようにしました。実はメールをほとんど使っていません。

4:プロットに対しての校正
取材とプロット(漫画の原作ストーリー)の作成はEICOと編集者さんにお任せして、上がってきたプロットの校正をしました。具体的には、細かい表現やニュアンスなどの修正と、「こういう内容を追加したら面白いのではないか」という提案、登場するお客様の匿名性の確認などを行っています。
*EICOが怪我のリハビリのため、福岡と東京を行き来していたこともあり、編集者さんとEICOのやり取りはSkypeの電話取材が中心だったようです。

5:コラムの作成
ページの合間に挟むコラムページをいくつか作っています。レイアウトは、PowerPointで作り、そこにテキストも流し込みました。イラスト化してほしいものについては、参考画像としてストックフォトなどを貼り付けています。

6:ネームに対しての校正
プロットをもとにいしい先生がネーム(ラフな下書き)を描いてDropboxにアップしたらチェックして、セリフやイラストの修正依頼を出します。漫画なので、修正してもらいたい箇所をキャプチャーしてLINEにアップし、「何話の何ページのこのコマをどのようにしてください」とお願いしました。
*編集者さんは、ご自分・EICO・私の3人の意見をまとめて、一括でいしい先生に修正依頼を出していました。

7:清書に対しての校正
いしい先生が描いた清書に対して、イラストの修正依頼を中心に、6と同じようなことをやります。

8:色校に対しての校正
印刷所に入稿されると、本番の紙でカバーやカラーページのサンプルが出力されます。データ上では問題ないと思っていたものも、出力されると紙や印刷機との相性で「イメージと違う」ということが起こるので、「ここの色をもっとこうして下さい」と編集者さんに依頼し、印刷所に伝えてもらいました。

以上がコミックエッセイ『どうしてもヤセられなかった人たちが“おデブ習慣"に気づいたらみるみる10kgヤセました』で私が担当した部分の大まかな流れです。コミックエッセイができるまでの流れもなんとなく伝わると思います。

私はあくまでお手伝いという形で関わりましたが、かわいい絵柄の漫画を読むだけで正しいダイエット知識が身に付くという価値あるコミックエッセイになったと思うので、是非書店でお手に取り下さい。発売初日からAmazonのダイエットカテゴリーで1位、本全体のランキングでも最高9位、しかも即売り切れ(数日内に補充予定)という嬉しい悲鳴です。


これを手に取っていただいた方のダイエットが成功しますように!!!