いきなりだけど、バトルのいい作品は面白い。

 戦闘のある作品の山の一つは当然バトルだからして、それが盛り上がらないと、作品全体が面白くならないし、盛り上がらない。

 と言う訳で、ここではバトルが面白いと思った作品を、幾つか挙げてみようと思う。

 ただし、ここでは主にSLGのジャンルで言うと「戦闘級」や「戦術級」のものを取りあげ、「作戦級」や「戦略級」のものはあまり取りあげない方向で語ろうと思う。


 まずは、仮面ライダーディケイドの、カブト世界回クロックアップ対策ネタとか。

 超高速で動く能力「クロックアップ」を持つ敵に対して、どう戦うのか。それがこの回の主なテーマの一つだったわけだけど。

 その回答として、同じ超加速力を持つ、仮面ライダーファイズのアクセルフォームはお約束として、ペガサスクウガの超感覚で敵を捉えるとか、銃撃型ライダーでセンサーで敵を捕捉して銃で撃ち続けるとか、色々な対策を見られて面白かった。

 こういう圧倒的な能力を備えた敵に対して、手持ちの能力でどう対策するか、というのは面白いバトルの基本なんだろうと思う。


 ガンダムで言うと、映画「逆襲のシャア」の量産MS同士の集団戦シーンは、MSの集団戦とはこうやるんだよという実例みたいで面白かった。

 専用機とかMAとか出てくると、いつものガンダムになっちゃうけど。

 コンピュータRPGでいうと、ファイナルファンタジー5(FF5)はやりこみとかでジョブの編成やボスの攻略法なども変わってくるので、そこらへん面白かった。

 FF5のやりこみには、低レベル縛りとか一人で挑戦とか色々なジャンルがあって、普段はあまり使わないジョブがやりこみのキーになったりする。

 普段使わない能力とかが、何かの戦闘の時に役に立つのも、面白いバトルのお約束の一つだよね。

 
 小説でいうと、川上稔氏の一連の作品とか面白い。

 敵味方それぞれが作戦を考えて動くので、そのそれぞれの動きが、手に汗握る展開を呼んでいる

 また、個人対個人の戦闘でも、剣の返しとか格闘などの、一動作一動作の描写が細かいので、小説でも目に浮かぶので、読みやすい。

 でも、描写が細かすぎて読みにくいこともあるけど。


 TRPGで言うと、D&D4eの戦闘は、「パワー」と呼ばれる能力(魔法や能力、特技などの総称)で、自分達や相手が「シフト」と呼ばれる移動を行なったり行なわせたり、引き寄せたりする。


 自分達や相手が、動いたり動かしたりすることにより、相手を挟み撃ちしたりして、戦術的優位をもたらしたりする事などができるので、その優位を獲得するべくパワーを積極的に使うことになるという、アクティブでダイナミックな、面白い戦闘だと思う。


 また、PCごとの回復能力が高かったり、攻撃で味方を回復させたりすることができる能力があったりするので、従来は後方にいることの多かったクレリックなども、積極的に前線に出ることが多くなったので、さらに動きのある戦闘になったと思う。


 まあ、3.Xeの戦闘も、豊富な能力や魔法やアイテムなどをどっさり使ったり、相手の戦力を予想して下準備をしたりするなど、別方向で面白いと思うしね。



 そんなこんなで、面白い戦闘というものをいくつか挙げてみたけど、ただ戦うだけでなく、登場人物やキャラクター、それにプレイヤーが、頭や自分の能力などをよく考えて使うバトルは面白いと思う。


 もちろん、頭や能力を使ったとしても、緊張感があったり、最後まで勝てるかどうか分からないと、読者が感じたりするバトルっていうのも、当然面白いバトルの条件の一つだと思うけどね。



 そんな面白いバトルが、書けたらいいなぁ……(´・ω・`)