29・9・2

 私は、第一次世界大戦の終結の頃に生れ、第二次世界大戦(太平洋戦争)で連合軍相手に戦わされ、終戦後ソ連に抑留三年、その間自宅も全焼。もう戦争は嫌だと思っている。

 原因はいろいろあるだろう。にしても、人間同士あらゆる財産を破壊し合い、殺し合って、一体何が残るだろう。人類はそれ程馬鹿なのだろうか。

 今後、絶対に戦争が起きないようにしなければならない。

 然し、又、いつ戦争をしかけられても絶対に負けないようにしなければならない。それに盡きる。

 そのためには何をしなければならないか、しておかねばならないか。人類が賢ければ、出来ないことはないだろう。そのために又あらゆる会合がなされているではないか。とりかえしのつかない不幸が再び絶対に起きないようにあらゆる努力を盡さなければならない。